備前焼(岡山県)は、ざっくりとした土味による“侘び”の雰囲気が桃山時代の茶人に愛された、我が国を代表する、優れて日本的と評価されるやきものである。工芸作家が手がける美術的付加価値の高い商品の生産が最大の特色で、そのことが純粋な伝統技法の継承と人間国宝の輩出につながっているが、他の有名産地のような機械工程の導入もなく、規格化・標準化による近代的な商品開発が志向されなかった。その理由として、備前焼に特有のローカル・アイデンティティの存在があった。
今回は、中堅作家である澁田寿昭氏を講師として招き、他にはない“強み”としてそれを捉え返し、今後の商品開発、顧客開拓においてどのように活かしてゆくべきか、備前焼への取組みを通して得られた知見についてお話をいただく。
■講 師:澁田寿昭氏(備前焼作家)
■パネリスト:商学部 髙橋昭夫教授 菊池一夫教授 福田康典教授
上原義子兼任講師(嘉悦大学経営経済学部専任講師)
■進 行:博物館学芸員 外山 徹
■実 施 日:2015年11月27日(金)
■時 間:10:00~12:00
■会 場:駿河台キャンパス リバティタワー1013教室(リバティホール)
■主 催:明治大学博物館・明治大学大学院商学研究科
■後 援:明治大学商学部
※他研究科院生・他学部学生・一般社会人の方も聴講できます。