明治大学博物館

「明大コレクション39 大湯環状列石」開催のお知らせ

開催期間:2018年02月21日~2018年05月27日
明治大学 博物館事務室

明大コレクション39 大湯環状列石
 国指定特別史跡の大湯(おおゆ)環状列石は、秋田県鹿角(かづの)市にある縄文時代後期(約4,000年前)の遺跡である。
 遺跡の中心には万座(まんざ)・野中堂(のなかどう)と呼ばれるふたつの環状列石があり、その間を県道が走っている。これらは、外帯と内帯の二重の円環からなり、その規模は、万座が径48m、野中堂が径42mで、100基を超える組石で構成されている。そして外帯と内帯の間には、「日時計状組石」が1基あり、環状列石の中心と一直線に結ぶと、夏至の日没方向を指す。
遺跡の性格については、埋葬施設か祭祀施設かあるいは日時計や、天体観測施設など様々な仮説があるが、いまだ確定していない。しかし、この遺跡の調査は、配石遺構研究の基点となったと言われており、縄文時代の社会構造や精神文化が考察できる重要な遺跡として知られている。
 現在は、配石遺構や掘立柱建物などが復元され、縄文時代の景観を感じられる環境が整えられている。また隣接地には「大湯ストーンサークル館」が設立されている。
 今回は、当館に所蔵されている後藤守一(しゅいち)(本大学名誉教授)が調査した際の出土資料の一部を公開する。

会  期 2018年2月21日(水)~5月27日(日) ※会期中無休
会  場 明治大学博物館 常設展示室 考古部門(アカデミーコモンB2F)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
料  金 無料