明治大学博物館

明治大学博物館リバティアカデミー主催 第72回明治大学博物館公開講座考古学ゼミナール「先史時代の資源環境と人類適応の諸相:石材資源と植物資源を中心に」開講のおしらせ

2024年04月10日
明治大学 博物館事務室

◆講座主旨:本講座では、日本の旧石器時代から縄文時代にかけて石材資源と植物資源の利用から明らかにされてきている、先史人類による資源開発と環境適応の諸相についてわかりやすく紹介する。また、ユーラシアステップにおける植物資源開発として青銅器時代における雑穀栽培の起源と伝播に関する研究の最新成果を紹介する。いずれの分野も岩石の化学組成分析、植物樹種同定、土器圧痕レプリカ法、DNA解析など客観定な科学的手法との連携を重視することで、伝統的な考古学を土台としながらも総合的な人類学への貢献を目指している点で共通している。なお、本講座は人類-資源環境系研究を主たる目的とする明治大学黒耀石研究センターによる研究成果の一部である。
◆実施曜日:金曜日
◆時間:15:00~16:30
◆定員:50名
◆会場:明治大学駿河台キャンパス
◆受講料:11,000円
◆講義回数:5回
  日付 内容 各回の詳細 担当
講師
1 2024/05/31(金) 黒曜石原産地の狩猟採集民-最終氷期の環境と人間行動- 氷河期の黒曜石原産地の環境と人間活動を明らかにし、黒曜石獲得をめぐる人間行動の多様性について考えます。 島田
2 2024/06/07(金) 黒曜石需給からみた縄文時代の集団関係 縄文時代の複雑な黒曜石需給関係から縄文時代集団のアイデンティティーや相互関係について考えます。 池谷
3 2024/06/14(金) ヒスイに魅せられた縄文人─装身具素材の開発とその流通─ 縄文時代のヒスイ装飾品の流通などからうかがえる複雑な石材と石製品の流通体系について考えます。 栗島
4 2024/06/21(金) 縄文時代の森林環境への適応と植物資源利用 森林環境に適応した狩猟採集民である縄文人による植物利用の多様性について考えます。 能城
5 2024/06/28(金) 東アジアで栽培化された雑穀のユーラシア横断 広大なユーラシアステップを舞台に展開した雑穀栽培の伝播に関する研究の現状と最新の成果を紹介します。 遠藤
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お問い合わせ:明治大学リバティアカデミー事務局
TEL:03-3296-4423 FAX:03-3296-4542