新収蔵品展2025
2024年度に新たに収集した資料および関連する館蔵資料を紹介します。
考古部門からは古墳時代の龍文の透かし彫りが施された金銅製品(5世紀・伝群馬県綿貫古墳群出土)、刑事部門からは14世紀後半の公家広橋兼綱の書状、商品部門は前年度に続いて「記録写真にある資料」の第2弾を開催します。
| 会期 |
2025年11月14日(金)~12月22日(月) |
| 会場 |
明治大学博物館 特別展示室 |
| 開館時間 |
月曜~金曜 10:00~17:00
土曜日 10:00~16:00
※入場は閉館の30分前まで
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| 休館日 |
日曜・祝日 ※11/24(月祝)は開館します |
| 料金 |
無料 |
金銅龍文透彫製品(龍文部分)、伝上野国綿貫古墳群(古墳時代)
龍文を透かし彫りした金銅板を鋲で鉄製板に固定したもので、襟状の形状等から首周りに装着する頸甲(あかべよろい)という武具に装着した「金銅龍文透彫付頸甲」の一部であることがわかりました。国内初の例であるとともに、武具・装身具の金銅龍文透彫製品としては国内最大です。出土地の情報が正しいとすれば、5世紀の群馬県にこうした製品を所有できる首長が存在したことを示しており、日本書紀に記された上毛野氏との関係など、東国の古墳時代史を考える上で大変重要な資料です。
広橋兼綱書状 応安4~永徳2年(1371~82)
刑事部門では伊勢神宮の祭主である藤波家文書(公家の広橋家関連文書を含む)22点を所蔵しています。この内、書状の部14点は中世文書で、室町期の朝廷儀礼構造を示す資料などを含むものとして高く評価されています。本品はこれらの資料と一体のものと考えられます。
琉球ガラス 花器 琉球列島 1966年収集
沖縄返還以前の収集品。米軍基地から排出された炭酸飲料の壜を原料とする再生ガラス製品。沖縄のガラス製品は観光振興とともに生産従事者も増え、品質も向上。現在は通常のガラス素材が用いられるようになり、再生品という昔日のイメージはありません。