書評その他
・『映画秘宝』2015年12月号に紹介されました。
・『出版ニュース』2015年11月上旬号に紹介されました。
・『サンデー毎日』2015年11月1日号に紹介されました。
・『明治大学広報』684号に書評が掲載されました。
・『出版ニュース』2015年11月上旬号に紹介されました。
・『サンデー毎日』2015年11月1日号に紹介されました。
・『明治大学広報』684号に書評が掲載されました。
内容紹介
駿河台を中心とする御茶ノ水界隈の風景は、これまで数多くの日本映画に登場してきた。ニコライ堂、御茶ノ水駅、聖橋、あるいは今では失われた貴重な建築物がそこには映し出されている。本書は、溝口健二『滝の白糸』、小津安二郎『麦秋』から古澤憲吾『クレージーのぶちゃむくれ大発見』に至る日本映画を味わいながら、御茶ノ水界隈の街と風景の変遷をたどるとともに、街と人物の「知られざる歴史」を発掘する労作である。
目次
まえがき
序 章 御茶ノ水という街
1 御茶ノ水を歩く
2 御茶ノ水の歩み
3 ニコライ堂の誕生とその後
第1章 御茶ノ水の映画たち
1 斎藤寅次郎『明け行く空』—帝都復興の時代—
2 吉村公三郎『暖流』—病院街のメロドラマ—
3 渋谷実・吉村公三郎『自由学校』—茗渓のフォークロア—
4 成瀬巳喜男『稲妻』—巷の大聖堂—
5 筧正典『泉へのみち』—編集者とヒューマニズム—
6 番匠義彰『近くて遠きは』—駿河台の笑劇—
【歴史の断章 1】山の上ホテル前史
第2章 女優たちの御茶ノ水
1 入江たか子と『肉体の暴風雨(あらし)』
2 高峰秀子と『秀子の応援団長』
3 『誘惑』の原節子
4 吉永小百合の御茶ノ水
【歴史の断章 2】ケーベル先生と弟子たち
【歴史の断章 3】原田家の人々
第3章 巨匠たちのニコライ堂
1 溝口健二『滝の白糸』—二つのニコライ堂—
2 溝口健二『折鶴お千』—停車場とニコライ堂と—
3 五所平之助『今ひとたびの』—占領下の映画検閲—
4 小津安二郎『麦 秋』—鎮魂のレクイエム—
5 ニコライ堂拾遺
【歴史の断章 4】女子神学校と瀬沼夏葉
第4章 御茶ノ水映画地図[1]
1 御茶ノ水駅
2 御茶ノ水橋と聖橋
3 御茶ノ水の道
4 『麦 秋』の丁字路
【歴史の断章 5】御茶ノ水駅の変遷
第5章 御茶ノ水映画地図[2]
1 淡路坂から甲賀坂まで
2 池田坂と男坂・女坂
3 皀角坂(さいかちざか)
【歴史の断章 6】西園寺公望と駿河台
【歴史の断章 7】「裸足の伯爵夫人」戸田極子
第6章 御茶ノ水映画地図[3]
1 明治大学
2 明治大学の周辺
【歴史の断章 8】小松宮彰仁邸
むすび 映画のなかの御茶ノ水
〈御茶ノ水映画〉作品リスト
主要参考文献
索 引
著者紹介
1947年埼玉県生まれ。明治大学商学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学大学院修士課程修了。東京農業大学教授を経て、2004年より現職。専門は都市交通論、都市交通史、都市史。著書に、『高齢者の住まいと交通』(日本評論社、共著)、『現代交通論』(税務経理協会、共著)、『交通と福祉——欧米諸国の経験から』(文真堂、共著)、『現代の交通—環境・福祉・市場』(税務経理協会、共編著)、『都市交通の世界史』(悠書館、共著)。