研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
異方性希土類・鉄・ボロン系ナノコンポジット磁石の創製
研究課題名 | 異方性希土類・鉄・ボロン系ナノコンポジット磁石の創製 | ||
研究所名 | 科学技術研究所 | ||
研究種別 | 重点研究 | ||
研究概要 | (本年度の研究実施計画) 急冷薄帯作製のための組成は希土類金属(R)として,Pr,Didymiumを取り上げ,組成としてはRaFebCocMxBy(M=V,Nb,Ti,Y,Hf Si,Tb,Dy)組成で,a=9~12at%,b=78~84at%,c=8~12at%,x=0.5~3at%,y=8~12at%と変化させ,添加物のMメタルは複合で添加し,インゴットを作製する。上記インゴットを用いて,片ロール(ロール直径30cm)液体急法で,周速度を10~30m/minと変化させ,急冷薄帯を作製する。次にこれら急冷薄帯の結晶化温度を知るため示唆熱分析を行い,結晶化温度の高いものを探す。赤外線ゴールドイメージ炉を用いて,上記の示唆熱分析の結果に基づいて,熱処理温度550~750℃の温度範囲で,昇温速度を25℃/minと,熱処理時間を1~15分と変化させて行う。薄帯の磁石特性,キュリー温度,温度特性は振動試料型磁力計で測定する。構造解析はX線回折装置を用いて検討し,結晶粒の大きさは,透過電子顕微鏡を用いて観察する。なお,高保磁力ナノコンポジット磁石となる組成については,等方性圧縮ボンド磁石も比較するために作製する。 ナノコンポジット組成の非晶質急冷薄帯を作製する。鉄製の管は1回20gつめるために最低60g作製する。これら管自体を800℃-1000℃に加温し,2分間保持し,390トンの圧力で管をつぶす。次に管を壊し,扁平状の粉末を取り出し,振動試料型磁力計用の測定容器を用いて,パラフィンと粉末を入れ80℃に上げ,パラフィンを溶かし磁界をかけて固化させる。これら固化された試料を振動試料型磁力計を用いて,試料作製時に印加した磁界方向とそれに垂直な方向の磁化曲線を描き,配向性の付与を調べる。一方,粉末の組織を透過電子顕微鏡で調べ,結晶粒を調べ異方性ナノコンポジット磁石を探る。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
理工学部 | 教授 | 山元洋 | |
研究期間 | 2006.4~2008.3 | ||
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