研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
組織能力開発研究所
研究所名 | 組織能力開発研究所 | ||
研究課題名 | 1.組織能力の開発と高信頼性組織 2.熟練のわざの開発と伝承 3.組織イノベーションと組織能力 |
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研究所概要 | (研究目的・成果達成のイメージ) 近年,経営戦略の議論の中でも組織能力の問題が重要視されてきている。この「組織能力とは何か?」そして「組織能力は如何に開発され,習得され,伝承されるか?」,また「組織能力は組織のイノベーションや競争の源泉として,如何に組織の中に組み込まれながら新しい能力のある組織として発展していくか?」など,組織の次元から個人の次元に至る広範囲に組織能力を研究することを目的にしている。 この組織能力の研究は,単に技術的な開発や訓練・教育という視点ではなく,組織の新技術や製造技術の熟練が如何に起こり,次世代に継承されていくか,を社会的構成主義の理論的枠組みから研究しようとするものである。技能の伝承は,社会的な枠組みとして組織内で展開されるのであり,「コミュニティの実践(Community of Practice)」の視点からの展開が注目される。このような観点に立つと,本研究は管理者の能力と役割,組織構造とテクノロジー,ナレッジ・マネジメント,情報管理システムなどの組織コンフィギュレーションを研究することになり,高信頼性組織といわれる組織研究や組織のイノベーション,コア・コンピタンスといった経営戦略の競争優位性などの重要な組織研究とみることができる。 このような組織能力開発の問題を研究することは,組織とテクノロジー,新しい組織の探求を可能にし,MOTなどの教育にも貢献することができる。 (研究実施概要) 研究計画にもとづき,組織能力を組織発展の本質要件として,組織理論の検討と実証分析を通して明らかにし,組織の新しい研究分野として展開していくことを意図し,以下のような研究を行った。 1.2004年度は引き続き研究の理論的枠組みと実証研究への準備を行い,研究会を通して組織能力の概念や関連諸研究を検討することにより,組織能力に関する理解を深めるとともに,この理論的枠組みによる実証分析の方法や実施内容について検討した。 2.2005年度からは,外部からの委託研究(有限責任中間法人JRCERTコーディネーションセンターからの委託研究)を受け入れることにより,その実証分析を行った。 3.2006年度には,NTTラーニングシステムズ株式会社より総務省「電気通信事業分野におけるサイバー攻撃対応演習および調査研究に係る請負」の演習に係る調査研究の業務委託をうけ,3月には調査研究の結果をとりまとめる予定である。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
経営学部 | 教授 | 高橋正泰 | |
グローバルビジネス研究科 | 教授 | 杉野周 | |
経営学部 | 助教授 | 中西晶 | |
経営学部 | 講師 | 西本直人 | |
経営学部 | 講師 | 山下充 | |
研究期間 | 2004.6~2007.3 | ||
リンク |