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特定課題研究ユニット詳細 2007年度

生活習慣病防御食品開発基盤研究所

研究所名 生活習慣病防御食品開発基盤研究所
研究課題名 高度技術による生体内ストレスの分子基盤解析と生活習慣病防御食品の開発
研究所概要 (研究目的・成果達成のイメージ)
 生活習慣病の発症原因については未解明の部分が多いが,体内で生じるストレスがその一部であると考えられている。例えば糖尿病合併症の発症機構には「酸化ストレス」や「カルボニルストレス」が関わっていると推定されている。酸化ストレスとは,反応性の高い活性酸素種によりタンパク質,DNAなどの生体部分が傷害を受けるものである。一方,カルボニルストレスはグルコースなどのカルボニル化合物がタンパク質などの生体分子を攻撃するものである。この反応はとくにメイラード反応と呼ばれる。これら生体部分が受けた「傷」が発症へ結びつくとの推定がなされているが,その詳細な機構は依然として不明である。したがってストレスに起因する疾病を予防する食品を開発するためには,まずストレスに対する生体応答を明らかにする必要がある。本研究は,[1]酸化ストレスおよびカルボニルストレスの生体傷害機構および生活習慣病発症機構の基礎的知見を得ること,[2]得られた知見を基盤とした生活習慣病予防食品を開発することを主たる目的として計画されたものである。具体的には,[1]においては①メイラード反応の詳細な機構解析と生成物の構造解析,②ストレスに対する細胞応答とその機構の解析,③ストレスにより傷害を受けた生体内タンパク質の網羅的解析,④傷害を受けたタンパク質を特異的に検出する抗体の開発,を行う。一方[2]においては①酸化ストレスを抑制する食品因子の探索,②カルボニルストレスを抑制する食品因子の探索,③ナノテクノロジーを応用した食品開発,④ストレス関連構造を利用した生活習慣病診断方法の開発,を行う。
研究者 所属 氏名
  農学部 教授 早瀬文孝
  農学部 教授 杉山民二
  農学部 教授 桑田茂
  農学部 准教授 竹中麻子
  農学部 准教授 中村卓
  農学部 准教授 川端博秋
  農学部 准教授 渡辺寛人
    客員研究員 臼井照幸
    客員研究員 木村久美
研究期間 2004.4~2009.3
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