Go Forward

【地域連携活動助成金】活動成果報告 2025年度

福島県飯舘村および浜通り地区の農業復興支援

代表者
登尾浩助(農学部専任教授)
活動団体
農学部土地資源学研究室
活動目的
福島県飯舘村および浜通り地区は、東日本大震災および原発事故の影響により長期にわたる農業の中断と地域社会の分断を経験した地域である。復興が進むなかで、営農再開に向けた課題として、土壌の劣化、農地管理技術の空白、人材の減少が深刻である。本活動は、農学部土地資源学研究室の知見と学生の主体的関与により、科学的調査・現地支援・教育的交流を通じて農業復興と地域活性化に貢献することを目的とする。活動を通じて、地域の土壌環境の診断と改善提案、担い手との意見交換、地域行事や学習イベントへの参加を通じた信頼構築を図り、持続可能な農業再建の一助となることが期待される。
活動成果
明治大学農学部土地資源学研究室は、2011年度からの福島復興支援を発展させ、2025年度に福島県飯舘村・浜通りで地域連携活動を実施した。認定NPO法人ふくしま再生の会と協働し、聞き取り調査(7/30、10/20–22、飯舘村)を行うとともに、放射性セシウム分析結果を住民へ還元する準備を進めた。浜通りで開催された2025カーカム会議(8/18–23、楢葉町)では学生が運営補助と成果発表に参加し、中間貯蔵施設および飯舘村復興現場の視察行程にも参画した。日本土壌物理学会ではセシウムの土壌集着等の研究成果を発表した(10/25、三重大学)。他学科との共同調査も開始し、長期連携拠点形成を目指した。
連携先/参加学生/参加者からの一言
所属:農学部          氏名:佐藤直人
カーカム会議では福島第一原子力発電所の事故に伴う土壌汚染の実態について、現場の視察および解決方法に関する議論が展開された。福島県における処理土の問題は、現在日本が抱える喫緊の課題の一つであり、この課題解決のため今回醸成された国際的なネットワークを活用していけることが望ましいと感じた。

所属:大学院農学研究科   氏名:鈴木隆介
福島県飯舘村の環境現場を視察し,環境問題が,過去の問題ではなく現在も続く課題であることを実感したとともに,復興の重要性や研究の社会的意義について考えさせられました。

所属:大学院農学研究科   氏名:磯貝好輝
中間貯蔵施設に大量の汚染土壌が残されており、それをさらに県外に運び出さなければならない現状を、世界の土壌物理学者と一緒に見て学べたことがとても貴重な経験になりました。

所属:大学院農学研究科   氏名:工藤航平
カーカム会議では、さまざまな国の方々と関わることができただけでなく、被災当時のままの施設を見学することができ、大変貴重な体験をさせていただきました

所属:農学部農学科     氏名:山中志音
震災で実際に被害を受け、当時の状態のまま保存されている施設など、通常では見学できない場所を訪れることができ、福島復興について理解を深める非常に有意義なフィールドツアーであったと感じました。

所属:農学部農学科     氏名:黄粲
カーカム会議の運営に関わることで、農業復興支援の現状と課題を実際に学ぶ貴重な機会となりました。
主な活動場所
福島県飯舘村および浜通り地区
連携地域・連携団体等
活動期間
2025年 7月 1日 ~  2026年 2月28日
活動内容
7月30日 飯舘村聞き取り調査(1人参加)
8月18日〜23日 福島県楢葉町で開催の2025カーカム会議で発表と会議運営参加(10人参加)
10月20日〜22日 飯舘村聞き取り調査 (1人参加)
10月25日 土壌物理学会(三重大学)で発表(10人参加)