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【地域連携活動助成金】活動成果報告 2025年度

明治大学(農学部農学科・野菜園芸学研究室)が開発した世界初の画期的な栽培法であるアスパラガスの「採りっきり栽培」( 1 年養成株全収穫栽培法)を国内各地に普及する

代表者
元木悟(農学部専任教授)
活動団体
農学部農学科・野菜園芸学研究室
活動目的
農学部農学科・野菜園芸学研究室は、人気な野菜であるアスパラガスにおいて、より手軽で病害虫のリスクが少なく、定植から約1年で採りきる新栽培法「採りっきり栽培」を開発し、地方自治体やJA、企業などと一体となって全国に普及を進めている。「採りっきり栽培」は、初心者でも簡単に取り組めるものの、栽培を覚えるまでの数年間は、栽培指導が必要となる。そこで、「採りっきり栽培」の普及に向けた栽培指導を行うため、本助成金の申請地域である計11か所のうち、計4か所(岩手県金ケ崎町、群馬県沼田市、茨城県鹿嶋市・神栖市)に本助成金を利用して訪問した。 
活動成果
①岩手県金ケ崎町の事例
 「採りっきり栽培」および露地普通栽培の2種類のアスパラガス栽培を行う篤農家の栽培圃場を訪問した。茎枯病の被害は、「採りっきり栽培」が露地普通栽培に比べて小さかったことから、生産者の「採りっきり栽培」に対する栽培意欲が高まった。また、夏秋ピーマンの栽培を行っていたことから、「採りっきり栽培」とピーマンとの輪作が可能であることを提案した。
②群馬県沼田市の事例
 群馬県沼田市は、夏秋トマトの大産地であり、トマトの連作による病害虫が問題である。トマトの後作物として「採りっきり栽培」を導入した結果、病害虫を軽減できることが明らかとなり、生産者の「採りっきり栽培」に対する栽培意欲が高まった。

神奈川県横浜市 アスパラガス「採りっきり栽培」の販売検討会の様子 神奈川県川崎市 アスパラガス「採りっきり栽培」のアンケート調査の様子 東京都多摩市 アスパラガス「採りっきり栽培」の指導巡回の様子 岩手県金ケ崎町 2025年度から新たに導入したアスパラガス「採りっきり栽培」の生産者圃場の様子 岩手県金ケ崎町 アスパラガスの茎枯病の調査の様子 群馬県沼田市 アスパラガス「採りっきり栽培」のあと作物であるトマトの調査の様子

連携先/参加学生/参加者からの一言
所属:明治大学農学研究科農学専攻 修士1年  氏名:加川歩実
 私は、岩手県金ケ崎町および群馬県沼田市の生産者様圃場を訪問した。いずれの生産者様についても、病害の発生を抑制できる「採りっきり栽培」に対する意欲が高いと感じた。地域ごとに土壌や気候が異なるため、各地域に適した栽培方法を提案することにより、多くの生産者様にとって栽培しやすい栽培方法として、「採りっきり栽培」の普及拡大につなげたい。
主な活動場所
明治大学生田キャンパス、岩手県金ケ崎町、群馬県沼田市、茨城県鹿嶋市および神栖市 
連携地域・連携団体等
岩手県金ケ崎町、群馬県沼田市、茨城県鹿嶋市および神栖市 
JA岩手ふるさと、JA利根沼田、茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所
活動期間
2025年9月10日 ~ 2026年9月12日
2025年12月2日
2026年2月23日 〜 2026年2月24日
活動内容
9月10日 岩手県金ケ崎町の生産者、JA岩手ふるさとの職員およびサナテックシード(株)の社員と「採りっきり栽培」に関する意見交換を行った。
9月11日 岩手県金ケ崎町の生産者圃場において、露地普通栽培のアスパラガスの病害発生に関する調査を行った。
9月12日 岩手県金ケ崎町の生産者圃場において、「採りっきり栽培」の圃場を見学した。
12月2日 群馬県沼田市の生産者圃場において、「採りっきり栽培」の後作物であるトマトの調査を行い、「採りっきり栽培」に関する意見交換を行った。
2月23日 茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所内の圃場を見学した。
2月24日 茨城県農業総合センター鹿島地帯特産指導所内において、「採りっきり栽培」によるネコブセンチュウ防除に関する意見交換を行った。さらに神栖市のピーマン生産者圃場を視察した。