社会連携･社会貢献

　明治大学の生涯学習機関・リバティアカデミーは4月18日、「奇術の世界に心理学からせまる」と題する2015年度開講オープン講座を駿河台キャンパス・リバティホールで開催しました。人を惑わす奇術のトリックについて、マジックの実演を交えつつ心理学の観点から解説を行い、会場を埋めた約420人の受講者は熱心に耳を傾けました。
　
　講座は２部構成で行われ、須田努リバティアカデミー長（情報コミュニケーション学部教授）の冒頭あいさつに続き、第１部では石川幹人情報コミュニケ—ション学部長（同教授）が「奇術から学ぶ人間の心理」をテーマに講演。不完全な記憶を完全と思いこんでしまうメカニズム、視線、指さしの動かし方による注意そらしのテクニック、さらには、原因を誤認識してしまう心理など、認知心理学の観点から解説をしました。
　第２部ではプロマジシャンとして活躍する上口龍生氏がゲスト講師として登場。マジックの百科事典ともいわれる「ターベルコース」に記載されている伝統的なマジックを披露するとともに、マジックに関わる歴史やその文化土壌の現状と未来といった自身の哲学を学術的な見地から紹介。華麗なマジックだけでなく、一流パフォーマーとしての話し方、相手をひきつける身振り手振り等の素晴らしいパフォーマンスに受講生たちは終始魅了されていました。

　リバティアカデミー２０１５年度春期は全２２０講座を開設します。今回のオープン講座の続編ともいえる教養・文化講座「奇術の世界に心理学からせまる」は４月２７日（月）から開講いたします。皆様からの受講をおまちしております。

●教養・文化講座「奇術の世界に心理学からせまる」
https://academy.meiji.jp/course/detail/2366/