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社会連携・社会貢献

【リバティアカデミー】品川区マネジメント研修「ロジックモデル作成」を実施しました

2024年08月01日
明治大学 社会連携事務室

 品川区職員ら一行約30名が駿河台キャンパスアカデミーコモンにてリバティアカデミーによる研修プログラム品川区マネジメント研修「ロジックモデル作成」を受講しました。
  コーディネーターは、源由理子公共政策大学院ガバナンス研究科教授で、源由理子教授、北大路信郷名誉教授米原あきガバナンス研究科兼任講師3名の講師による5日間、32時間の講義を行いました。
研修のテーマは「ロジックモデル作成」として、①新しい公共ガバナンスのためのコープロダクション、②行政課題解決のため最終アウトカムを目指した中間アウトカムに向けての手段を考えるというロジックモデル策定法、③プログラム評価として、行政としてコントロール可能なロジックモデルの柔軟な形成見直し、④ロジックモデルのセオリー評価とプロセス評価、⑤ファシリテーターとしての参加者の意見拡散と収束による市民合意形成の技術、⑥行政プログラム評価のための調査方法と、体系的に連続した講義となりました。

 演習では、グループごとのアウトカム策定演習、ロジックモデルの作成と見直し、ファシリテーター体験とその観察、自分で作成したロジックモデルを使用した指標検討と評価まで、講義と演習を交互に行うことで参加者に定着したプログラムとなりました。
 最終日には、品川区役所にて品川区長も参加する自己演習成果の発表報告会が執り行われ、参加者の所属先におけるロジックモデル適用の可能性について報告されました。

参加者からのご感想:
・限られた財政の中で、無駄なく行政サービスを行うには、プログラムに対する評価を絶えず行い、柔軟に計画変更をする「マネジメントサイクル」の考え方が有効であると知見を得た。
・目的を達成するために、中間目的、最終目的をロジカルに作成するグループワークを実践し、どのように組み、どのような結果が模範なのかを知ることができたので、普段の仕事へロジカルシンキングを役立てたいです。
・「協働」に対する考え方を「(行政からの)依頼、お願い」と捉えていたこと自体が誤りであることに気づかされた研修でした。パートナーシップという考え方から、コープロダクションという考え方にシフトしていかなければ真の「協働」とはいえないということを学びました。
・認識(目指すべきもとの行動)の共有化、コミュニケーションの活性化に効果的であると感じました。定期的に職場で実践していくことで、職員のモチベーションを刺激していきたいです。
・講師の方が豊富な経験を持っていることで、行政の実情を踏まえたカリキュラムを受講することができ、概念を捉えることが普通であれば難しい内容も理解し易かった。
・講義と実践のバランスがよかったと感じます。奥深い理論だけに4日間のみで実践まで行くのは難しいところもありましたが、座学で学び、自分でやってみて実践的に活用する際の難しさや工夫が必要と思うところに気付くことができました。
・最終日の他受講者の作成物・作成過程の発表は、支店の違いや取り組み方の工夫を知ることができ、自分のなかで新たな発見になりました。
・ロジックモデル作成研修は、講師の先生方の講義も大変わかりやすく、グループワークでほかの部署の職員と意見を出し合いながら交流を深めることができ、5日間楽しく受講させていただきました。
・研修会場が大学で行われたことも良かったです。久しぶりに学生時代にタイムスリップしたような新鮮な気持ちで、講義を受講できました。

明治大学では総合大学ならではの強みを活かし、文理問わず、実務に活きる専門性の高い研修プログラムを提供しています。

源教授による講義源教授による講義

品川区での報告発表品川区での報告発表