昨年に続き、品川区職員ら一行約36名が駿河台キャンパスアカデミーコモンにてリバティアカデミーによる研修プログラム品川区マネジメント研修「ロジックモデル作成」を受講しました。
源由理子公共政策大学院ガバナンス研究科教授コーディネートのもと、源由理子教授、北大路信郷名誉教授、米原あきガバナンス研究科兼任講師、真野毅長野県立大学名誉教授の4名の講師による5日間、32時間の講義を行いました。
この研修は、ロジックモデルの作成手法・作成プロセスを学び、実践に活かすことで、政策提案能力の向上を図り、VUCA時代に柔軟で迅速な施策実施ができるような人材の育成を目指すことを目的としており、政策をロジックモデルにより展開するために必要なプログラム評価に関する基礎的な知識、関係者の意見を集約するファシリテーションスキル等を学ぶ内容となっております。
・公共経営における評価のあり方(ロジックモデル概要)
・ロジックモデルの活用と政策の改善
・評価ファシリテーションの技法
・評価指標の作成と評価計画/組織への制度化
・自己演習と振り返り(成果発表会)
講義と演習を交互に行うことで定着に効果的なプログラムとなっています。
また、真野名誉教授は豊岡市副市長として市民参加型の政策評価を導入し行政と民間企業との協働を推進した経験もあり、受講者に強い関心を与えました。
最終日には、品川区役所にて品川区長も参加する自己演習成果の発表報告会が執り行われ、参加者の所属先におけるロジックモデル適用の可能性について報告されました。
参加者からのご感想:
・物事を最終目的から逆算して取るべき手段を考える思考方法は、汎用的なスキルとして大変有効だと感じました。ファシリテーターの経験は会議の進行における気配り・まとめ役などにも通じるため活かしていきたいです。
・ロジックモデルについて、他の自治体の事例も紹介いただきながらどう活用したのかも含めて講義をしていただけたので、とても参考になりました。
・北大路講師はユーモアを交えながら、必要なエッセンスを分かりやすく教えていただいたので、とても興味深く聞くことができた。グループワークは思うようにできなかったが、講師から出来ていないところを指摘してもらうことが意味のある学びとなった。この研修は向上心の高い受講生が多いため、多くの刺激を受けた。
・公共政策大学院の先生が講師をされる研修で、アカデミックな内容でした。大変勉強になる研修で、機会があればまた大学で勉強してみたいという気持ちになりました。
・正直とても難易度が高い内容でしたが、課題に対する論理的な考え方については、この短期間で身についたと思います。この研修は必修にしても良いと思います。それぐらい成長できる研修でした。
・明治大学まで行くのは大変だと思っていましたが、いつもと違う環境で実施することで集中できましたし、学びの意欲が生まれ、結果的にとてもよかったです。
明治大学では総合大学ならではの強みを活かし、文理問わず、実務に活きる専門性の高い研修プログラムを提供しています。
源教授の講義風景
北大路名誉教授の講義