リバティアカデミーでは、2025年度も本学米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館との連携講座を実施しています。春期は「大友克洋を育てたマンガたち展」の関連イベントとして、「大友克洋×松森正トークイベント」、秋期は「坂口尚と一休展」関連イベントとして、「フォーラム『坂口尚からみる禅と日本マンガ文化』」を開催し、両講座とも多くの方にご受講いただき、大盛況に終わりました。
1 大友克洋×松森正トークイベント
6月14日、駿河台キャンパスのリバティホールにおいて実施しました。
イベント当日の詳細につきましては、こちらよりご確認いただけます。
大友克洋×松森正トークイベント——現在のマンガにつながる「貸本文化」を発信|リバティアカデミー | Meiji NOW
【受講生の感想(一部)】
・大友先生の当時の劇画への思いと、松森先生の当時の貴重なお話に大変、興味深く、感激いたしました。大友先生の「話は尽きない…。」「ぜひ続編を」との言葉に大変、期待をしております!!
・全く世代ではない分、当時のマンガ文化がもたらした恵について深く知ることができて非常に濃い時間となりました。目を閉じていても見えてくるような、両先生の憧れや眼差しが色々な先生方に注がれていたのが印象的でした。開催いただきありがとうございました。
・めったに登壇されない作家さんによる、とても細部にわたるお話を伺えたことに感激しました。お二人ともお話がとてもお上手で、貴重な証言を楽しく拝聴させていただきました。またぜひこのようなイベントをお願いいたします!
・楽しすぎてあっという間でした。ありがとうございました。
2 フォーラム「坂口尚からみる禅と日本マンガ文化」
12月6日、駿河台キャンパスのリバティホールにおいて実施しました。
坂口尚(1946~1995)は、手塚治虫の虫プロダクションから独立後、1980年代以降に長編三部作となるマンガ『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』を刊行するなど、その現代性の高い作風は多くの漫画家に影響を与えています。
その坂口が最も注目した禅僧・一休宗純(1394~1481)。坂口が『あっかんべェ一休』で一休や禅をどのように捉えて描き出したのかを、スペシャリストたちとともに読み解きました。講座は4部構成となっており、第1部・第2部では飯島孝良氏(花園大学国際禅学研究所副所長)とディディエ・ダヴァン氏(国文学研究資料館教授)による講演でした。第3部は浦沢直樹氏(漫画家)と宮本大人氏(明治大学国際日本学部教授)による対談の予定でしたが、浦沢氏の坂口尚への熱い思いがあふれ出た独演会と化すという、イベントならではの楽しいハプニングがありました。最後の第4部では宮本氏司会のもと、飯島氏、ディディエ氏、横山ひろあき氏(坂口尚作品保存会午后の風スタッフ)、鈴木賢三氏(日仏翻訳家・出版ライセンスコーディネーター)によるテーブルトークで締めくくられました。多角的な視点からお話を聞ける貴重な機会にたくさんの受講者が耳を傾けていました。
【受講生の感想(一部)】
・普段は取っ付きにくい禅のお話にわかりやすく接することができた。一休さんもトンチのイメージがあったが、だいぶ深い人物であることが理解できた。
・禅と歴史上の一休という人物について専門的な講義も聞けたうえに、マンガ表現という観点から宮本先生と浦沢直樹さんからパッションのこもった坂口尚作品解説を聞くこともでき、大満足でした。漫画翻訳をされた鈴木氏の「乗り移る」感覚のお話や、保存会の横山氏のおっしゃっていた「坂口尚の幻想的な作風」についてももっとお聞きしたかったです。
・ 各講師の方々のそれぞれの切り口が面白かったです。研究者の方が本気で考察し得る作品だということにも驚きましたが、考えてみればそのレベルで描かれた日本の漫画は他にも多々あるのではないかと思いました。浦沢先生のお話はまた別の観点からでしたが、さすがの話術さすがの内容でした。参加した甲斐がありました。
・漫画家が創作の背後で行ってきた綿密な研究、社会への責任感、そして生命の価値を探求する姿勢を理解し、『一休』のマンガを通して生き生きとした覚醒の境地が描き出され、人々に勇気を与えてくれることに深く感動しました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。