9月3日(土)、4日(日)、「東日本大震災に伴うボランティア実習」生7名が、教員の引率の下、大船渡と釜石を訪れました。夏休みコースの学生たちです。
9月3日は雨で大船渡でのボランティアが中止になったため、釜石市まで調査に行きました。津波で破壊された町並みを調査するとともに、釜石で震災にも負けずに頑張っている方々のインタビュー取材を行いました。
まずうかがったのが、浦安ボランティア活動拠点の東北サポートマルシェに商品を提供くださっている「かめやま」さんです。洋菓子屋さんなのですがパンが置いてあるので聞いてみますと、付近のお年寄りの方は配給所が遠くてパンを受け取りに行けないので、3月11日以降つくっておいたそうです。亀山さんは、パンを作るときにぜんそくが出るそうですが、3日毎に薬を変えて、近所の人たちのために作り続けているそうです。このような努力のお話を聞いて、学生たちも「プロ」の心がけを勉強したことと思います。
その後、復興釜石新聞社を訪れました。新聞社といっても、民家の2階で活動していました。社屋が壊れ休刊した板岩手東海新聞の元記者たちが立ち上げた新聞で、6月11日より週2回発刊しています。市の広報誌が発刊休止のため、それに代わる重要な地域情報の伝達役を担っています。明大文学部出身の編集長自ら取材をしているそうです。配達は地域の方にお手伝いしていただいているそうですが、お手伝いができないときは、記者や社員の方が配達するそうです。
次の日は、大船渡のボランティアセンターに登録して割り振られた、水産加工会社のお手伝いでした。といっても、加工所は津波で流され、3000トンの魚を土に埋めざるを得なかった土地です。そこで、津波に運ばれてきたごみを分別し集めるボランティアでした。朝9時から開始され、14時過ぎまで行いました。明治大学ボランティアセンター長でもある松橋公治副学長も参加しました。学生たちもがんばり、終了時には沢山のごみが集まりました。