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2011年11月14日
明治大学 震災復興支援センター
学部間共通総合講座「東日本大震災に伴うボランティア実習」(被災地のボランティア実習に2単位を付与するもの)の履修生が10月23日(日)に岩手県大船渡にてボランティア活動を行いました。
この日の作業は、海のすぐ近くの大船渡市三陸町で津波にさらわれた建造物跡地域での清掃作業でした。学生たちは8時30分に福祉センターの駐車場に設置されている大船渡社協災害ボランティアセンターにてボランティア登録を行いました。そこでは、ボランティアに必要な軍手や長靴なども貸してくれますが、学生たちはもちろん持参しています。その後、車でおよそ30分のところにある三陸町越喜多に移動して作業開始です。作業参加者は5名の明治大学生含めおよそ50名。ボランティアセンターリーダーの指示のもと、建造物跡地を掃除していきます。作業した場所は、もともと商店街や小さな飲み屋街があった場所。しかし津波に襲われて、現在はまったくの更地となっていました。地面には主にガラス片や陶器片、その他にも様々なものが混在していますが、それらを丁寧に取り除いていきます。なかには貴重な思い出であろう昔の写真などもあり、拾った学生たちは何かを思った様子でした。
また、すぐ近くには津波で襲われた廃校になった小学校もありました。屋上まで津波に飲み込まれてすべてのガラスが割れている様は、まさに自然の驚異を思い知らされ、改めて被災地に立っているんだということを認識させられる景色でした。
学生の一人は、「ついこのまえまで、ここに漁業の人たちの憩いの場があったなんて信じられない。人間の積み重ねてきた活動の痕跡や思い出まで一瞬にして破壊してしまう自然は怖い。だけど、それに負けないためにも早く元通りの街に復活して欲しい」と復興への熱い願いを語ってくれました。
明治大学教学企画事務室(震災復興支援センター)
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