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震災等復興活動

岩手県大船渡市でクリスマスツリー点灯式を開催しました

2011年12月08日
明治大学 震災復興支援センター

 明治大学は12月5日(月)、岩手県大船渡市の津波の被災地域にクリスマスツリーを設置しました。

 毎年、明治大学では地域連携先の群馬県嬬恋村のモミの木を使ったクリスマスツリーを駿河台キャンパス・リバティータワー内に設置していましたが、今年は被災地の一日も早い復興と、被災された方々の平常な生活を願って、大学内ではなく学生が大船渡で復興支援活動を行う拠点「つむぎルーム」からほど近い大船渡駅前の被災地跡に、嬬恋村から到着した高さ約9メートルのモミの木を設置、クリスマスツリーを提供しました。

 点灯式に向け、朝からつむぎプロジェクトのメンバーを始め、多くのボランティア団体、前日から支援活動を続けていた明治大学の阪井ゼミの学生も加わり準備を進めていました。

 夕方には住民の方が多く集まり、冷たい強風の中、17時20分、「つむぎプロジェクト主催、明治大学提供・クリスマスツリー点灯式」が開始されました。

 初めに震災で犠牲になった方たちの鎮魂と被災地の復興を祈って黙とうをささげました。
 開会の言葉に続き、法学部の阪井和男教授(明治大学東北再生支援プラットフォーム副代表)より、クリスマスツリーを設置した背景や学生たちの支援活動について話がありました。

 続いて大船渡市市長(副市長代読)より挨拶があり、ツリーを設置した明治大学への厚意や、つむぎプロジェクトの活動に対し感謝の言葉をいただきました。そして大船渡市も復興が少しずつ進み、再生に向けた動きが活発になっていること、このクリスマスツリーが犠牲者への鎮魂、そして市民の夢と希望の光を与えてくれることを期待し、改めて感謝の言葉がありました。

 次に、この点灯式のために、名古屋福音宣教協会より大船渡に来てくださった、李鍾禹(イザヤ)牧師からのメッセージがありました。メッセージは、モミの木はクリスマスツリーのシンボルであり、イエスが与える永遠の命であること、命があれば希望が生まれること、東北の復興を祈念するもの、とのことでした。

 そしていよいよ点灯です。大船渡高等学校・音楽部の女子生徒が讃美歌を歌い、会場全体が美しい歌声に包まれました。
 会場周辺は街灯もなく、照明を落とすと辺り一面真っ暗。点灯のスイッチは明治大学校友会の菅野佑三大船渡支部長が担当しました。集まった人々皆で声を掛け合いカウントダウンが行われツリーが点灯、3000球の白とブルーの電飾が美しく夜空を照らしました。

 会場からは拍手と歓声、多くの方の笑顔が見られ、「きれいで嬉しい」、「震災の後、気持ちが暗かったが、ツリーを見て明るくなれる」、「復興に向けて頑張る」等と喜びの声があり、冷たい風の吹く会場でしたが温かな気持ちがあふれました。

 その後地元ボランティアの方々の炊き出しによるシチューとパンがふるまわれ、用意した100人分をあっという間に無くなり、大盛況のうちに点灯式は終了しました。

 このツリーは、12月25日まで毎日午後4時~0時の間点灯します。
 
お問い合わせ先

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Email:fukkou@mics.meiji.ac.jp