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セルフケア講習会の動画を公開しました

2012年03月01日
明治大学 震災復興支援センター

 2011年秋から明治大学震災復興支援センター・浦安ボランティア拠点にて開催しております、「セルフケア講習会」の動画を公開いたしますので、ぜひご覧ください。

▼震災復興チャリティー セルフケア(愉気法) 講習会 動画⇒こちら

【セルフケア講習会開催趣旨】
 震災、津波、原発事故による破壊と喪失から、復興していくには、長い年月をかけ、たくさんの山を越えていかなければなりません。身心の具合が悪くては,なかなかそれは困難で、やはり身心の力が十分出せる状態でこそ、生活再建や社会の復興の大仕事ができるのだと思います。

 1923年に起きた関東大震災の際、やはり多くの被災者が、火傷、伝染病、消化器疾患などさまざまな身心の不調に悩みました。そんな中、野口晴哉(はるちか)という少年が、具合の悪い人の身体に直観的に手を当てると皆治っていったので、評判になり、医療も機能していない状況だったので、門前列をなしたそうです。野口晴哉氏は後年、それを誰でもできる方法「愉気法(ゆきほう)」として広めていきました。この「愉気法」は、私たちが、お腹が痛い時にはお腹に思わず手を当てているといったことの延長で、本能的な自己治療法であり、また洗練させると本当に高度な身心の調整ができる方法です。そのほか、呼吸法や生活法も、野口晴哉氏の野口整体の中では工夫されています。

 セルフケア法や整体には、さまざまな考案者や背景のものがありますが、野口晴哉氏の身体観察の詳細さや、生命観の深さは突出して優れており、学ぶ価値も大きいと思われます。
 明治大学文学部准教授の平山満紀は身体論を専攻しており、野口整体も長年学んできました。震災復興において自分ができる支援のひとつに、野口整体のセルフケア法を被災者の方達に伝えることがあると考えました。
 明治大学震災復興支援センター浦安ボランティア拠点にて、2011年秋にセルフケア講習会をスタートし、月1回のペースで続けています。学生達にも参加してもらっています。

 今回ご紹介する動画は2011年11月に開催した講習会の様子です。やはり実際に身体でコツをつかんでいただくことが重要ですので、本動画は野口整体の感じを伝える参考資料と考えています。

 東北の被災地でもこういう講習会を開ければ、多くの方のお役に立てるのではないかと思います。講習会を2、3回受けていただいてコツをつかむと、後は生活の中で応用していけるものです。被災地でご関心をもたれた方は、平山までどうぞご連絡下さい。日程調整をして、是非うかがいたいと思っています。

明治大学 文学部准教授
平山 満紀 hirayama@meiji.ac.jp
お問い合わせ先

明治大学教学企画事務室(震災復興支援センター)

駿河台キャンパス
101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL 03-3296-4288

Email:fukkou@mics.meiji.ac.jp