Go Forward

震災等復興活動

被災地出身学生が「連続研究講座『復興学・支援学』」を開催

2012年05月10日
明治大学 震災復興支援センター

針谷センター長のご挨拶針谷センター長のご挨拶

佐々木信秋講師の講義佐々木信秋講師の講義

小野寺有一さん、高橋博之さんの対談小野寺有一さん、高橋博之さんの対談

質疑応答の様子質疑応答の様子

 東日本大震災で被災した東北地方出身の明大生を中心に組織した地域支縁団体「ARCH(アーチ)」主催(後援/明治大学地域連携推進センター,震災復興支援センター,日本財団ボランティアセンター)による連続研究講座「復興学・支援学」の第1回講座が4月27日(金),和泉キャンパスにて開講されました。

 この連続研究講座は,これまで被災地でのボランティアや復興支援にあたってきた学生たちが,今後の長期にわたる復興支援に向けて何が必要かを考え,各自の復興応援アクションの起爆剤となり、さらに継続的に震災復興に携わる学生を増やしていくことを目的として企画したものです。当日は、明治大学内外から約80名の学生らが参加しました。

 講座に先立ち,震災復興支援センター長の針谷敏夫教授から,被災地との交流経験を踏まえ「若い力が必要とされている中,大学として積極的に応援していく」と学生たちにエールを送り,講座コーディネータの小田切徳美農学部教授からは「地域再生に必要なことは,地域が誇りを持つこと。被災地再生のために息の長い取組みとしたい」と期待が述べられました。

 第1回講座は,二部構成で,第1部は佐々木信秋氏(一般社団法人SAVETAKATA代表理事)による講演、第2部は小野寺有一氏(釜石市鵜住居まちづくりセンター代表理事)と高橋博之氏(復興支援団体ゆいっこ発起人)の対談が行われました。受講した学生たちは熱心に聴講し,自分たちの復興支援の取り組みに活かそうと各講師への質問も活発に行われました。

 この講座を企画した地域支縁団体ARCH(アーチ)代表の佐藤柊平さん(農学部3年)は「震災から1年以上が経過した現在も、復興支援活動として取り組むべき課題は多く、多くの学生が関心を持っているということが分かった。7月6日までの全12講は、この人なくして震災復興は語れない講師を迎え,さらに復興支援の輪を広げたい」と、多くの学生に参加を呼びかけています。第3回講座の5月25日(金)では,増田寛也氏(元総務大臣,前岩手県知事)も講師を務める予定です。