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震災等復興活動

福島県南相馬市で学習支援ボランティアに参加しました

2013年06月27日
明治大学 震災復興支援センター

 2011年から開講している「東日本大震災に伴うボランティア実習」(学部間共通総合講座半期2単位)を受講した学生がその後も被災地復興支援活動を行っています。今回はその活動の一部を農学部4年生の西山裕基君に紹介してもらいます。
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 私は昨年の8月1日~10日、12月22日~27日の期間、福島県南相馬市で行われている学習支援活動のボランティアに参加しました。この学習支援活動は、「小高区小・中学校親の会」という団体が、東日本大震災によって仮説住宅等への居住を強いられた子供達の心のケアを図るとともに、子供達の将来のため親として何ができるかを考え動き出した活動です。以前参加したボランティア活動で繋がりを持った福島大学の方からお誘いをいただき、他関東を中心とした6大学の学生とともに活動へ参加しました。

 8月の活動では何もないゼロからのスタートであったためとまどいもありましたが、子供達と触れ合っている中で自然体となることができ、「ゆうき先生」と声をかけてもらえるようになりました。8月ということもあり、夏休みの宿題のお手伝いをすることが多かったのですが、高校受験を控えている中学生もいました。その子から無事に合格できたと連絡が来たときにはとても嬉しかったです。
 
 今回の活動は地域のコミュニティーセンターを借りているため、体育館もありました。普段仮設校舎のため、体を動かすことができない子供達は、本当に楽しそうに走り回っており、そのお手伝いが出来たことを非常にうれしく感じております。今考えると、そこで一緒にドッチボールやサッカーをしたことがお互いの心を開く大きな一歩だったと思います。また、保護者の方にも「子どもがあんなに楽しそうにしているところ、笑顔を見ることができたのは震災以来久しぶりだよ。ありがとう。」と言われた時には、涙が溢れてしまいそうでした。

 8月に参加した子供が話を広めてくれたのか、20名程だった参加者が12月の活動では50名に増えました。私は8月の活動で子供から感動をもらったので何か恩返しがしたいと思い、喜んでもらえるような簡単な実験を考えました。そして当日は紫キャベツの色素を使ったpHによる色の変化を見せる実験と、重曹とクエン酸を混ぜて泡が発生する実験を行いました。子どもが声を上げて喜んでくれた時は、考えてきた甲斐があったと本当に嬉しかったです。

 今年は8月1日~10日に、またこの福島県南相馬市での学支援活動が行われる予定です。この活動を通して、1人でも多く笑顔になって欲しいと考えています。私にとって南相馬は被災地ではなく、感動をくれた場所・行きたい場所・楽しい場所です。ぜひ一緒に活動をし、この気持ちを共有できたらと願っております。