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震災等復興活動

阪井ゼミナールによる岩手県大船渡市での活動報告(「珊琥島」開拓支援)

2015年12月24日
明治大学 震災復興支援センター

活動現場に向かう学生活動現場に向かう学生

草刈り作業をする学生草刈り作業をする学生

 阪井ゼミナールの学生から、岩手県大船渡市で行った活動について、寄稿がありましたので紹介します。
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 私たち法学部阪井ゼミナールでは、ゼミ活動の一環として東北への復興支援ボランティアを「つむぎプロジェクト」と銘打ち、さまざまな形で定期的に行っています。

 10月の末には、岩手県大船渡市の観光資源を生かすため、「珊琥島」と呼ばれる小さな無人島の開拓支援をしてきました。珊琥島は、かつて人が利用していたということもあり、灯台や広場などの面影はありましたが、草が伸びきり、枝が生い茂り…と、人が過ごせるとはとても言えない状況でした。そこで私たちは、島全体の草刈り作業を初めとする、環境整備のお手伝いをさせていただきました。

 島全体を整備しながら私たちは、4年半前の災害でたくさんの犠牲者を出し、荒れ狂った海は、今ではそのような様子を全く見せず、とても美しく様々な資源に恵まれているということに気付かされます。しかし、それを活用していく環境にするにはまだまだ時間がかかることも思い知らされました。それでも時間をかけて開拓するだけの価値がある島だと思います。

 あと半年もせずに東日本大震災から5年経とうとしており、多くの人の頭から被災地のことが消えかかっているのが正直なところだと思います。
 しかし被災地は復興予算・人口の流出・地域の高齢化などの深刻な問題を抱えていて、むしろ本当に大変になっていくのはこれからだと被災地の方は不安に駆られています。そのような中で「珊琥島」のように見過ごされている観光資源の開拓をしていくことは、現地の存亡に関わるような大切な活動となってくると思います。これは誇張表現でもなく、まさに迫っている真実なのです。

 今回の活動を踏まえ、私たち阪井ゼミナールは、ただ1度の単発ボランティアに満足するのではなく、長期的な活動計画を立てて被災地の抜本的な復興に携わっていこうと思います。この活動を継続していくことが、復興への大きな力になると私たちは信じています。
法学部法律学科 阪井ゼミナール
3年 馬庭 伝