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震災等復興活動

山本都市計画研究室による活動報告(自分の未来と夢を考える高校生のための「ワールドカフェ」)

2016年02月01日
明治大学 震災復興支援センター

テラスにて行なったワールドカフェテラスにて行なったワールドカフェ

学生の作品を囲みながら情報共有学生の作品を囲みながら情報共有

 理工学部の山本俊哉都市計画研究室から、震災復興支援活動に関して寄稿がありましたのでご紹介いたします。
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 理工学部の山本俊哉研究室では、東日本大震災後岩手県陸前高田市にて継続的な震災復興支援活動を進めています。被災地では、震災後高校生のまちづくりや地域活性化に対する関心が高まり、建築学への進学を志す高校生の声も多く聞こえるようになりました。そこで2015年8月5日、陸前高田市小友町の箱根山テラスにて「高校生進路ワールドカフェ・建築学編」を市民有志団体である「陸前高田未来作戦会議若者班」と共催し、山本俊哉研究室の大学院生と学部生7人、地元の高校生5名が参加しました。

 陸前高田未来作戦会議の臼井健一さんと山本俊哉教授からの趣旨説明の後、学生が持ち寄った建築設計模型やポートフォリオを見ながら歓談する時間を設けました。高校生は模型を興味深く見ながら、設計の仕方や模型の作り方などについての具体的な質問を大学生に投げかけ、建築への興味をさらに高めていました。また、大学生と高校生の緊張をほぐすアイスブレイクにもなりました。

 その後は、大学生が3チームに分かれ、地元の高校生が一定時間ごとに移動し、全員と対話ができるワールドカフェ方式で相談会が行われました。高校生からは、四年制大学と専門学校の違いや、授業数や忙しさについて、受験勉強に関して、一級建築士と二級建築士の違いなど、学校選びや将来像に関する質問が多く寄せられ、学生は自分たちの経験を踏まえ、丁寧に答えていました。また、専門的な話に限らず、サークルや休日の過ごし方についても話が盛り上がるなど、終始和やかな雰囲気で進みました。

 高校生進路ワールドカフェを通して、建築の幅の広さや、総合大学へ進学することによって将来の可能性を広げることができることなどを高校生に伝えることができました。さらに参加した高校生からは、「将来について大学に入ってから悩む時間も大切であることがわかった」などの感想があり、建築に限らず大学に進学することに対する新しい視点やメリットを知ってもらえる機会となりました。
理工学研究科新領域創造専攻
博士前期課程2年
山本俊哉研究室
白幡 玲子