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震災等復興活動

学部間共通総合講座受講生有志による福島県新地町での活動報告(鹿狼山ハイキング)

2016年05月06日
明治大学 震災復興支援センター

 福島県新地町でのボランティア活動に関して、学部間共通総合講座「東日本大震災・活性支援ボランティア」受講生有志から寄稿がありましたのでご紹介いたします。
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 今回私たちは3月29日(火)に新地町の児童を対象に、同町にある鹿狼山という430Mほどの山を学生と一緒にハイキングする企画を立てました。
 ハイキング当日の29日(火)は天気にも恵まれ、参加した6名の児童たちも怪我なく、無事に楽しく終わる事が出来ました。しかし今回は、今まで我々「新地クラブ(仮)」が主に活動していた学校内の活動ではなく、学校外での活動であったため、参加学生は当日以外の前後日も、新地町に入って念入りに準備にあたりました。
 28日(月)は、下見・最終調整が主たる目的でした。下見班をあらかじめ作り、その班で当日に通るハイキングコースを入念にチェックしました。下見班以外も町役場の方に、地震・津波で流された堤防・橋などの工事現場-復興の現状を見せて頂き、着々と進む復興の様子を肌で感じていました。

 そして当日は山の楽しさや危険について説明する機会を設け、参加児童らは時に楽しげに、時に真剣に話を聞いてくれました。ハイキングの途中もペース配分や児童たちの体調に配慮しつつ、山での挨拶や山の地形、植物についての説明もできました。山頂では各自が持ち寄ったお弁当を、上天気のなか、新地町を見下ろす最高のロケーションで一緒に食べることができ、皆が楽しんでくれているようでした。
 悪天時の予備日として設けてあった30日(水)も、去年の夏の学部間共通総合講座のボランティア実習時のように児童館を訪問し、久しぶりに会った新地町の児童らと交流することができました。

 以上が我々、学部間共通総合講座「東日本大震災復興・活性支援ボランティア」の授業に参加し、新地町でボランティア活動を行ったメンバー有志11人「新地クラブ(仮)」の活動報告です。
内容からするとボランティアらしからぬもので、前回の寄稿(2016/1/12) から変わっていないと思われた方もいたでしょう。しかし、繰り返し新地町に通うことで堤防の工事が着実に進んでいることを目の当たりにしたり、以前の訪問を覚えてくれている児童がいたりと、以前よりも新地町の人々との信頼を深めることができました。  
 去年の講座の有志から始まったこの「新地クラブ(仮)」の活動も、新地町での6回の活動を経て、ついにボランティアサークルとして正式に結成しようと動きはじめています。新地町とのつながりを末永く続けていけるように、これからも尽力していきたいと思います。
政治経済学部経済学科
3年 佐山 拓見