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震災等復興活動

熊本県阿蘇市でのボランティア活動に参加して

2017年10月25日
明治大学 震災復興支援センター

震災復興支援ボランティア活動の様子震災復興支援ボランティア活動の様子

ボランティア活動現場の様子ボランティア活動現場の様子

土砂崩れで通行止めの道土砂崩れで通行止めの道

 夏休みを利用して、熊本県阿蘇市で震災復興支援ボランティア活動を行なった学生より寄稿がありましたので、紹介します。 
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 私は今回2泊3日で、熊本県の被災地ボランティアに参加しました。
 参加した理由は、今被災地の状況はどのようになっているのかを自分の目で確かめたいと思ったからです。自分は茨城県出身で、東日本大震災のときは、大きな被害を受けました。震災から1年ほど経ってくると、もう大丈夫だろうといわれることが増えたのですが、実際のところ1年くらいでは、復興作業は全然進んでいませんでした。今熊本も震災から少し時間が経ってきたけれど、おそらく状況は良くないのではないかと思ったので、現在復興作業はどんな状況なのか、自分も手伝えることはないかと思い参加しました。

 活動初日は、翌日から再開する市民病院の清掃、書類の整理、荷物の搬入などを行い、活動2日目、3日目は被災家屋の被災物の撤去を行いました。震災の現場は土砂崩れで橋が崩れていたり、道路が陥没して通行止めになっていたりと、酷い状態でした。病院は今まで仮設の建物で診療を継続していましたが、翌日からやっともとの建物で再開できるということで、被災者の方々の生活は、まだまだ不便が多いということが分かりました。活動は約20人で行ったのですが、一つの作業には多くの人手と時間が必要であるため、なかなか復興作業が進まないのだということを実感しました。

 最近はニュース等で熊本の状況を知る機会が減っていたので、ボランティアに行かなければ本当の状況を知ることは出来なかったと思います。だから、今回参加して自分の目でまだ状況は良くないことを知り、被害の大きさを感じることができたので、良かったと思います。また被災者の方から、震災が起きた時の貴重な体験談なども聞くことができ、自分がまた震災にあった時どうするべきか、どのように備えておくか、改めて考える良い機会になりました。

 被災者の方と直接関わる機会は少なかったのですが、復興作業を手伝うことで、少しは被災者の方の力になれたと思います。まだまだ復興作業は残っているため、私たちがボランティアとして、力を貸すことが求められていると思いました。今後もボランティアに参加し、困っている方々の手助けをしていきたいと思います。
商学部2年 鈴木 日南乃