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震災等復興活動

福島県南相馬市フリースペースでのボランティア活動報告

2018年02月07日
明治大学 震災復興支援センター

音楽教室の様子音楽教室の様子

子ども達へのプレゼント子ども達へのプレゼント

 福島県南相馬市フリースペースでの震災復興支援ボランティア活動に参加した学生から寄稿がありましたので、紹介します。
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 今回の活動は四回目になります。今回は、色んな想いを伝えたかったです。それは、繋げてもらってきたもの以上のものを返していきたい、東京に戻ってから私たちが多くの方々から集めてきた気持ちを子供たちに届けたい、自分ができることをしていきたい、という想いでした。
 11月の明治大学の学園祭では、自分が属している明治大学ボランティアサークルLINKsメンバーみんなが、今回の冬の「フリースペース活動(※)のために、模擬店と展示のブースを開き、大勢の方々から福島への気持ちを集めてくれました。
  また、11月からは、サークルの後輩と12回のチャリティライブを行いました。福島で感じた事を東京でも発信していき、東京で集めた気持ちをまた福島に届けていくという懸け橋の役割を、学生である自分が微力ながらもできることをしていきたかったからです。その結果、南相馬市に行く前には、本当に多くの関東の方々から福島の子供たちへの気持ちがたくさん集まりました。
 12月26日、クリスマス会の次の日、チャリティライブの経験を活かして音楽教室を開き、子供たちと保護者の皆さん、社会人、大学生が一緒に音楽を楽しむことが出来ました。そして、音楽教室が終わってからは、今まで関東で集めてきた気持ちをクリスマスプレゼントに変え、子供たちに届けました。その気持ちを伝えるために紆余曲折もたくさんありましたが、最後まで、「児童生徒の親の会」の方や福島大学の方、LINKsメンバー全員が助けてくれたおかげで、音楽教室とプレゼント渡しまで無事に終わらせることが出来ました。そして、今回は「実家に戻ってきた~」という気持ちも感じました。自分が生まれたところでも、育ててもらったところでもないのですが、この活動には会いたい人がたくさんいます。その人々にまた出会えたことと、久しぶりの参加からの懐かしい気持ち、子供の心の成長を感じたときの嬉しい気持ちなどがあって、フリースペースという場所が心の居場所のようなものになっているのかもしれないと思いました。
 まだまだ自分ができることは本当に少なくて、上手くいかなかったことも、迷惑をかけてしまったこともたくさんあったのですが、子供たちがいて、仲間がいて、会いたい人たちがいて、今の自分がいるのだと思います。 
 また来年も参加します。
理工学部2年
韓 命奎
※「フリースペース活動」とは
「小高区小・中学校親の会」という団体が、東日本大震災によって仮設住宅等への居住を強いられ
た子供達の心のケアを図るとともに、子供達の将来のため親として何ができるかを考え動き出した活動で、子どもの学習支援を主活動としています。