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震災等復興活動

宮城県気仙沼市「アクティブ・ウーマンズ・カレッジ」全7講が終了

2018年02月21日
明治大学 震災復興支援センター

それぞれのテーマ性をもった4つの作品が発表されたそれぞれのテーマ性をもった4つの作品が発表された

明治大学を代表して、修了生の今後の活躍にエールをおくる竹本センター長明治大学を代表して、修了生の今後の活躍にエールをおくる竹本センター長

 震災復興支援センターが気仙沼市から委託を受け、実施している市民講座「アクティブ・ウーマンズ・カレッジ」は、2月18日に全7講を終えた。

 東日本大震災により甚大な被害を受けた気仙沼市では、新たな町づくりを担える地域の人材育成に力を入れており、目的に応じて対象とする受講者層を変えた多様な市民講座を展開している。「アクティブ・ウーマンズ・カレッジ」は、市内の18歳~40歳代の女性を対象とした講座で、気仙沼の女性がよりアクティブに、地域や家庭などさまざまな場面で活躍するための教養やスキルを養うことを目的としている。
本学は、気仙沼市との「震災復興に関する協定」に基づき、鳥居高震災復興支援センター副センター長がコーディネーターとなって講座を企画し、2017年度は、女性の多様な生き方を紹介し、社会で活躍することへの抵抗感を取り除くとともに、円滑なコミュニケーションのためのスキルや、情報発信の手法を学べるカリキュラムを構成。専任教員のべ6人を講師として派遣した。
 
 最終講となる第7講は、岸磨貴子国際日本学部特任准教授が担当。第6講からの継続で、「気仙沼の魅力を発信するフォトブック作成」をテーマに講義が行われた。当日は受講生が作成したフォトブックの成果発表も行われ、菅原茂市長をはじめとする市役所関係者のほか、竹本田持震災復興支援センター長を前に、全4グループが様々なアイディアと気仙沼の魅力を込めた成果物を披露した。
 発表を聴いた竹本センター長は、「一つ一つの写真をつなげていくことで、各チームの個性が活きたストーリー性を持った作品になっていた。今後、この講座で得たものや、出会った人たちとの縁を大切にし、自分たちの新たなストーリーも描いていってほしい」と講評。受講生たちは、講座全体の成果として、「この講座がなければ知り合うことがない人たちと出会えた」、「相手に伝わる言葉の使い方が身についた」、「グループワークでの意見のまとめ方を勉強できた」、「引っ込み思案を克服できた」など、新しいネットワークをつくれたことや、様々な学びがあったことを誇らしげに話した。

 修了にあたっては、菅原市長から「気仙沼市は、誰もが挑戦し続けることができ、それを支えられる町を目指している。これからも様々なことに挑戦しづけてほしい」と激励の言葉とともに、14人の修了生に修了証書が手渡され、今後のさらなる活躍に期待が寄せられた。

 ◎2017年度「アクティブ・ウーマンズ・カレッジ」開講実績(受講者数:25名、修了者:14名)
実施日 テーマ 講師
 9月 3日 自分を育てる女子大スタート!
「つたわる言葉、わかる数字」
鳥居高 商学部教授/講座コーディネーター
(震災復興支援センター副センター長)
 9月24日  輝く女性になるために知っておきたい「憲法って難しい?」 江島晶子 法科大学院教授
10月15日 男で○、女で○、共同作業で◎
~新たなステージに入った男女共同参画~
岡本義朗 内閣府大臣官房審議官
11月26日 輝く女性の経験談「仕事と家庭の両立」 佐々木泰子 農学部准教授
12月 3日 みんなで話し合う、意見のまとめ方、つたえ方 源由理子 ガバナンス研究科教授
 1月21日 フォトブックをつくろう!
~気仙沼のコト、写真にのせてお届けします~
岸磨貴子 国際日本学部特任准教授
 2月18日 祝!自分を育てる女子大卒業
「フォトブック作成成果発表会」
岸磨貴子 国際日本学部特任准教授