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震災等復興活動

本学公認サークル「しんちーむ」による福島県新地町での活動報告(あんこ地蔵供養祭支援)

2018年09月14日
明治大学 震災復興支援センター

 本学公認サークル「しんちーむ」の学生から、福島県新地町で行った活動について、寄稿がありましたので紹介します。
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 私たちは8月19日(日)に福島県新地町小川地区で開催された「あんこ地蔵供養祭」にボランティアとして参加してきました。このお祭りは村人から愛されたあんこ好きの家山(かざん)和尚の命日に供養のために行われます。和尚を祀るために建てられたお地蔵さんにあんこ餅を供え、お地蔵さんの顔にあんこを塗り付けるのがこのお祭りの特徴です。私にとってこのようなお祭りは珍しいものでありましたが、地元の方にとっては毎年行われる大切な行事であり、地元に深く根付いたお祭りに参加できたことは非常に貴重な経験となりました。
 
 このお祭りは、今日ではあんこ餅づくりとその販売、盆踊りを行う祭りになっています。私たちも全ての行程に参加させていただきました。あんこ餅づくりはお祭りの前日とお祭り当日の早朝から行われ、地元の方々がたくさん参加されていました。地元の方々のみんなでお祭りを盛り上げていこうという熱意に私たちも非常に勇気づけられました。
 
 また、昨年は雨天で開催されなかった盆踊りも無事に開催されました。盆踊りの際に、大人も子供も関係なく、踊っている人も見ている人もみんなが笑って楽しそうにしていました。東日本大震災から今年で7年が経ち、このような活気のある状態になるまで様々な困難があったと思います。もちろん、今も震災の爪痕は残っています。その中で地元の方々と交流することで私たちが少しでも力になることができたらいいなと思います。
 
 あんこ餅づくりの際に地元の方とボランティアについての話になり、その時ボランティアに来てくれてありがとうと言ってくださいました。私たちのほうこそ復興へと前を向く新地町の方々の姿や思いに勇気づけられ、皆さんと交流できることに感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、あんこ餅づくりの時だけでなく様々な時に“ありがとう”や“お疲れさま”と声をかけてくださる方がたくさんいらっしゃいました。私は、これが私たちのボランティアをする原動力だと感じました。
 
 今年は西日本豪雨があり、各地でボランティアを必要としています。ボランティア活動を行う意義はそれぞれだと思いますが、私は自分の意義や目標を明らかにしてこれからもボランティア活動に取り組みたいです。今回あんこ地蔵供養祭に参加し、新地町の方との交流を通して新地町がより好きになりました。これからも新地町でのボランティアを続けたいと強く思いました。
  
 最後になりますが、新地町役場の方々をはじめ多くの新地町の方々にご協力いただき本当にありがとうございました。
 
「しんちーむ」所属 商学部1年 田中浩子
 

あんこ餅づくりは早朝から行われるあんこ餅づくりは早朝から行われる

盆踊りの様子盆踊りの様子