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震災等復興活動

本学公認サークル「しんちーむ」による福島県新地町での活動報告(特別授業開催)

2018年09月27日
明治大学 震災復興支援センター

パワーポイントを使って学部について説明パワーポイントを使って学部について説明

小学校の教室の様子小学校の教室の様子

 本学公認サークル「しんちーむ」の学生から、福島県新地町で行った活動について、寄稿がありましたので紹介します。
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 私たちしんちーむは8月16日(木)~20日(月)までの5日間新地町にて活動を行いました。今回はその中でも16日に行った尚英中学校での特別授業と、17日に行った新地、駒ヶ嶺、福田小学校での特別授業についてお話したいと思います。

 まずは、尚英中学校での特別授業についてです。尚英中学校では11人の生徒が今回の特別授業に参加してくれました。ここで私たちは学部紹介と銘打って、明治大学の各学部について所属学部の生徒が各々の学部をパワーポイントを用いて中学生に紹介するという企画を行いました。紹介のバリエーションはとても豊かで学部で勉強することについて説明したり、学部に関係するクイズを出したりとその方法は多岐に渡っておりました。私の所属する農学部は農業に関するクイズを出題しましたが他の学部の生徒が作成したパワーポイントを見てみると思いもよらぬ視点から学部を紹介しており私にとっても大変勉強になりました。さて肝心の中学生ですが、どの学部についても真剣に聞いてくれて話し手からすると大変嬉しかったです。最後に感想を聞いてみると上級生からは分かり易かったという声が上がった一方で下級生からは少し難しかったという意見もあり皆が共通して理解ができる説明をする難しさを感じました。とはいえ、今回の講義がきっかけで将来明治大学の門をくぐる生徒が出てきてくれると嬉しいと感じました。

 次に翌17日に行われた小学校での特別授業についてです。午前中に新地小、午後は駒ヶ嶺小と福田小の二手に分かれ行動しました。平均として全生徒の内の約10%の生徒が今回の特別授業に参加してくれました。小学校の中でも低学年、中学年、高学年に分かれそれぞれマシュマロタワー作り、ハンディキャップ有りの風船バレー、商業ゲームを行いました。私は新地小では風船バレーを、福田小ではマシュマロタワーを担当しました。新地小の風船バレーについては説明が難しくあまり小学生が理解できていなかった面もあったかもしれませんが、実際にプレーしていくうちにルールを理解していってくれてとても盛り上がりました。説明に時間を取るよりも実演するほうが効果的ではないのかと感じました。

 福田小では1,2年生を担当しました。マシュマロタワー作りとは、マシュマロ、粘土、割り箸等を使ってタワーを作りその高さを競うものです。必要に応じて大学生が手伝ってもよいというルールでしたが私はあまり手や口を出さず自主性を重んじましたが途中で仲間割れが始まってしまいなかなか協力して作るまでに至りませんでした。最終的には皆が協力して優勝出来ましたが私が最初からアドバイスすればもっと高く作ることが出来たのではないかと考えてしまいました。仲間割れするのも一つの過程とするのか、そうなったときに直ぐに道を正してあげるのかどちらも正解である気がしますが学習指導の難しさの一端を体験出来た様な気がします。
いずれにせよ、関わった全ての生徒が笑顔でいてくれたので私もとても楽しく充実感と達成感で一杯になりました。

 私にとっては初めての新地町訪問でありましたが、町の方々全員が私たちの動きやすいように気を使ってくれ、優しく接してくれたので大変活動がし易かったです。今回の活動を通じて私自身は人の役にたつ喜びを感じることが出来ました。また、新地町の方々の住民同士の繋がりを肌で感じ人と人の絆の大切さなど人間にとって本当に必要なことを学んだ気がします。今回の経験を活かしてこれからも機会があれば是非新地町の役に立ちたいと思いました。

   しんちーむ 農学部2年
本間 喬生