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震災等復興活動

大船渡市「盛町灯ろう七夕まつり」ボランティアに参加

2018年10月19日
明治大学 震災等復興活動

皆で協力して竹を運ぶ姿。竹を立てるなど力仕事になる。皆で協力して竹を運ぶ姿。竹を立てるなど力仕事になる。

七夕飾りをつける作業七夕飾りをつける作業

地元の方によって描かれた美しい山車地元の方によって描かれた美しい山車

 法学部の学生が、大船渡市「盛町灯ろう七夕まつり」において復興支援ボランティア活動を行ったことについて、寄稿がありましたのでご紹介いたします。
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 今回のボランティア活動は、今まで以上に運営という根幹に携わることができた。主に、祭りの醍醐味である竹の設置や飾り、それぞれの町(自治体)によって異なる山車の組み立てからお祭り当日に売り出す出店の手伝いも行った。あいにくの雨が続き、竹の設置は難航したが、明治大学が中心となって目標としていた二日で準備を終えることができた。学生としては、最後の参加となるお祭りであるため山車の飾りは去年より一層気持ちがこもった。二度目ということで三年生にやり方を教えるとともに、防水樹を塗ったり板の補強など、外からは見えないものの、重要な仕事をまかせてもらい嬉しかった。
 
 本番当日、町の方が時間をかけて描いた絵にろうそくの火がともり輝く山車を見てとても感動した。大船渡市は鉄道がなくなった等の交通面を除けば震災直後の悲惨な状況はもうない。しかし、住民の方の心には今でも震災経験者としての傷があるように思えた。さらに、長期的なボランティアをしたからこそ、町の方のなかでも復興に向けて過去は忘れようという声と、震災を風化してほしくないという様々な複雑な心情があることを知った。町の方からは、年に数回でも同じ顔ぶれが見られるのは嬉しいと言ってもらえたことがある。単発で終わらず、継続することで得られた信頼関係は、地域活性化とは何かを実行する上で繋げられると考える。
 
 二年前、ただやみくもに都会化させることが地方創生だと考えていた私にとって、とても意義のあるボランティア活動であった。体験して良さを知ることが一番の近道であると知ることができた。私たち体験者が多くの媒介を通して大船渡盛町という町を発信していきたい。

         法学部4年 閔 先慧