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西日本豪雨災害ボランティアに参加して

2018年12月12日
明治大学 震災等復興活動支援センター

豪雨災害によって折れたカーブミラー豪雨災害によって折れたカーブミラー

根太と床材を密着させるためのボンドを取る家屋清掃活動の様子(作業)根太と床材を密着させるためのボンドを取る家屋清掃活動の様子(作業)

イベントのお手伝いした際の様子イベントのお手伝いした際の様子

 本年7月の豪雨により甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町において,10月19日から12日間にわたり,本学学生がボランティア活動を行いました。真備町での活動の様子について寄稿がありましたのでご紹介いたします。
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 私は今までに二回,西日本豪雨災害のボランティア活動に参加させていただいていて,今回が三回目の参加となりました。前回までの二回は,ボランティアセンターの運営サポートスタッフとして活動し,ボランティアに来た方と関わることが中心でした。しかし,今回は,家屋清掃活動に携わらせていただき,実際に住民さんのお宅にて活動しました。

 家屋清掃といえば,力仕事のイメージが強く,私に力になれることがあるのか,最初はとても不安でした。しかし,NPOの方などたくさんの人に,注意点やコツなどたくさんのことを教えていただき,普通の女子大学生でも,やれることはたくさんあるのだと身をもって実感しました。休憩時間中には住民の方と色々な話をしました。「リフォームをして,もう一度この町に戻ってくる」と決断するまでの葛藤や不安,発災当時の悲惨な町の様子,何十年も暮らし,住み慣れた町を離れて仮設住宅で暮らすことの大変さ。『災害』から離れた場所で生活する私にとって,受け止めきれないほどの苦労が,そこにはありました。そんな話の中で住民さんは,「ボランティアが来てくれなかったら,もうとっくに諦めていた。こうやって助けてくれる人がいるから,またこの町に戻ってこようと思える。遠くから来てくれて本当にありがとう。」と言っていただきました。その時私は,ボランティアに参加して本当に良かったと思いました。私にも力になれることがある,実際に少しでも力になれたと実感することができました。

 私が今回参加したきっかけは,大学生活に本当に多く時間を自由に使うことができる,こんなに自由な時間を持てることは,もう人生にはないのではないかと思ったことがきっかけです。私が参加したNPO法人さんの言葉で『1人の100歩より,100人の1歩』というフレーズがあります。本当にその通りだと思います。発災から5か月が経った今でも,倉敷市真備町内だけでも,たくさんのボランティアを必要としています。少しでも多くの学生が1歩を踏み出してくれたらいいな,と心から思います。経験が何にも代えることができない宝物です。約一か月間を倉敷で過ごし,心から実感しています。
 
                             商学部3年
                              上坂 友美