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情報コミュニケーション
学部

2023年度アセアン学生交流受入プログラム(タイ)実施報告

2023年08月18日
明治大学 情報コミュニケーション学部

ベトナム受入プログラムと合同の開講式ベトナム受入プログラムと合同の開講式

プログラム参加学生たちプログラム参加学生たち

学生交流の様子学生交流の様子

真剣に話を聞く様子真剣に話を聞く様子

タイ語クラスでの交流タイ語クラスでの交流

江戸文化・東京文化を体験江戸文化・東京文化を体験

都内見学都内見学

学習成果の発表スピーチ学習成果の発表スピーチ

合同修了式合同修了式

 情報コミュニケーション学部は、本年6月5日から6月25日まで、「アセアン短期学生交流プログラム」を実施しました。本プログラムは2010年度に始まり、今年度は14年目となります。2020年から2022年はオンラインでの開催だった為、4年ぶりに対面での受け入れが可能となり、今年度はタイのシーナカリンウィロート大学人文学部、モンクット王ラカバン工科大学教養学部、ラオスのラオス国立大学文学部の3つの大学から計14名の学生を受け入れました。
 このプログラムでは、「国際交流(タイ)」の履修者20名が、留学生一人ひとりとバディを組み日常のコミュニケーションを図ったほか、留学生らの学習支援のために積極的にかかわりました。
 本年度は学びのテーマとして、「国際交流(ベトナム)」の参加学生と合同でSDGs目標12「つくる責任・つかう責任」を取り上げました。その結果、日本も含めると4カ国5大学の学生が参加しての学びが実現しました。学習成果の成果発表会では、短い準備時間にもかかわらず、留学生らはフィールドワークから学んだことや母国での取り組みなどをそれぞれの視点でまとめ、素晴らしい発表を行いました。この発表会はzoomでの配信も行い、他キャンパスの学生のほか、留学生らの所属大学の教員にも参加していただきました。
 プログラムの最後には、参加留学生らが、一人ひとり今回のプログラムを振り返ってのスピーチを行い、それぞれが印象深かった経験について述べ合いました。出席した本学部の学生からも積極的にコメントが述べられ、今回のプログラムで充実した交流が行われ、留学生らにとっても、本学部学生にとっても沢山の気づきがあったことがうかがえました。対面での交流の素晴らしさを改めて実感する機会となりました。
 この他、本プログラムでは正課授業の中で、留学生とともに学ぶ内容を工夫していただき、受け入れていただいています。以下に紹介するスケジュールは留学生側から見たものですが、実際にはいくつもの授業に参加しています。これにより「国際交流」履修者以外の多数の学生との交流も実現することができました。

≪2023年度アセアン短期学生交流プログラム(受入)スケジュール(一部紹介)≫
6月5日(月) 日本到着
6月6日(火) 開講式、文化交流学習、山中合宿の事前学習
6月7日(水) 学生交流「日本語会話実践」(1)、都内見学(明治神宮)
6月8日(木) 授業「Cool Japan」、「琉球・沖縄文化」(エイサー実習)、「留学生活」
6月9日(金) 明治大学博物館 見学
6月10日~11日(土・日) 山中セミナーハウス合宿、小田原・箱根観光
6月12日(月) 学生交流「日本語会話実践」(2)、都内見学(ジブリ美術館)
6月13日(火) 都内見学(浅草、浜離宮、東京タワー)
6月14日(水) 「タイ語」授業での学生交流、都内見学(江戸東京たてもの園)
6月15日(木) 授業「江戸・東京文化」(日本舞踊実習)
6月16日(金) 事前学習(フィールドワークについて)、自由行動日
6月17日(土) 石坂産業フィールドワーク
6月18日(日) 自由行動日
6月19日(月) 学生交流「日本語会話実践」(3)、フィールドワーク振り返り
6月20日(火) 発表準備
6月21日(水) 学生交流「日本語会話実践」(4)、フィールドワーク発表
6月22日(木) 日本の多文化共生フィールドワーク
6月23日(金) 修了式、スピーチ大会
6月24日(土) 自由行動日
6月25日(日) 帰国

<参加学生の感想(原文のまま掲載)> 
 一番「良かったなあ」と思ったことは日本人のバデイとサポーターがいることです。みんなすごく優しいと思います。いつも話しかけてくれて、いろいろ助けてくれました。初めて一緒にご飯を食べに行った時は楽しく話していて初めて話しをした人じゃなかったみたいです。あまり人と話さない私はたくさん話しました。日本語の勉強にもなるし、人とのコミュニケーションスキルも良くなったと思います。自分がこんなにたくさんの人と話せるとは思いませんでした。
 いろんなところに見学に行きました。例えば、ジブリミュージアムや、明治大学博物館、石坂産業、明治神宮などです。その中で一番感動したのは明治神宮でした。こんなに沢山の木があるところを、人間がつくったとは信じられませんでした。神社に入る前は建物、車、人混みで大変でしたが、神社に入ってから、すごく癒されました。生き返ったみたいです。ゆっくり歩きながら、みんなと話すのは楽しかったです。
   (中略)
 日本に来たことでいろんな事を学べて、多くの人と仲良くできて、いい経験でした。それはみなさんのおかげです。日本の方も、ラオスの方も、また、ベトナムのみなさんも3週間ありがとうございました。(タイからの留学生)

 今回は、初めて留学生として日本に来ました。普通の旅行と違いますね。相違点は授業や見学があることです。難しいと感じますが、実際はとても楽しくて、多くの知識を得ました。私が感動したことは三つがあります。まず、明治大学はとてもいい大学です。初めて明治大学へ行ったとき、机の下に電源があり、キャンパスの全体で無料のインターネットがあります。ラオスの大学はこのようなものはないので、びっくりしました。次は、日本の伝統的な文化を学ぶことです。特に、江戸時代からの文化と沖縄の文化を学んで、とても美しい文化で、いい体験でした。続いて、山中セミナーハウスに泊まることです。1泊2日は短い時間だけど、タイ、ベトナム、日本からの友達と一緒に食事したり、活動を行ったり、素晴らしい時間でした。ただ、もうすぐ3週間過ぎますが、まだ帰りたくないと思っています。で、私たちが帰国した後でも連絡を取り合い、この大切な友好を維持することを願っています。最後に、この機会を下さった先生方、サッポター、そして、明治大学のスタッフの皆さん、誠にありがとうございました。(ラオスからの留学生)

 留学生との交流経験で学んだことは、お互いを理解しようとする姿勢が非常に重要であるという事である。タイやラオスの留学生とは、国籍が違うだけではなく、今まで育ってきた環境も大きく異なる。そのため、物事に対する考え方や価値観は、一人一人大きく異なると考えられる。留学生と交流する際に、自分の価値観を押し付けようとするのではなく、相手の考え方を積極的に理解しようとする姿勢は、留学生と深い信頼関係を構築できただけではなく、自分自身の視野を広げることにも繋がったと考える。特に6月12日に行った文化交流では、タイ、ラオス、ベトナムの3カ国の学生と交流を行い、来日して最も驚いたことや日本と東南アジアの食べ物の違いなど日本に暮らしているだけでは感じることのできなかった新たな知見を得ることができた。留学生との交流経験を通じて、自らの知見を広げることができただけではなく、他の国の同年代の人がどのような大学生活を送っているのかや、どのような分野を学んでいるのかについても知る事ができ、非常に刺激を受けた3週間だった。(情コミ学生)