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明治大学黒川農場

中国安徽省農業科学院及び西南林業大学との交流について

2016年11月09日
明治大学 黒川農場

 黒川農場では、私学助成大型研究として「亜臨界水処理液肥による地域内有機資源循環農業システムの構築(2013年~2017年)」を実施しています。この研究に関連して藤原特任教授が 安徽省農業科学院(安徽省合肥市)及び西南林業大学(雲南省昆明市)から招待され、2016年10月8日~14日に訪問し、講演と交流をしてきました。
 安徽省農業科学院土壌肥料研究所における10月9日に開催された土壌肥料技術交流会において「有機性廃棄物の農業利用」の課題で講演した。科学院の土壌肥料研究所所長 張其安博士をはじめとした土壌肥料関係者と意見交換しましたが、亜臨界水処理による有機性廃棄物については関心が高く、とくに油と親和性が高いため、油抽出技術として興味深いようでした。
 
 10月12日には昆明に移動し、西南林業大学の生態旅游学院において院長及び成海副院長出席のもとに、「明治大学の取り組む研究」として、亜臨界水処理による有機性廃棄物の液肥化研究の概要を紹介しました。本学は森林と名前が付くが工学部も含む総合大学であり、今後の交流について意見を交換しました。
 中国農業の発展は著しいが、随所で有機性廃棄物による環境汚染がみられました。有機性廃棄物を亜臨界水処理により無害化し、農業資材として利用する技術は、中国においても関心が強くみられ、工業技術の高い中国では、亜臨界水処理技術の導入は可能と考えられ、現地研究者とも今後とも交流を継続する予定です。
 

  安徽省農業科学院(合肥)の技術交流会における藤原特任教授講演の様子 安徽省農業科学院(合肥)の技術交流会における藤原特任教授講演の様子

西南森林大学(雲南省昆明市)における生態旅遊学院長らとの意見交換風景西南森林大学(雲南省昆明市)における生態旅遊学院長らとの意見交換風景