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大学の世界展開力強化事業

東京湾岸エリア都市模型及び「大丸有エリア」視察を実施しました

2018年11月09日
明治大学 国際連携事務室

 平成28年度大学の世界展開力強化事業の国内型Project-Based Learning(PBL)の一環として、11月7日(水)に晴海トリトンスクエア内の独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と大手町の三菱地所株式会社及び株式会社三菱地所設計(三菱地所及び三菱地所設計)の訪問を実施いたしました。本事業の取組部局である理工学部建築学科田中友章教授引率の下、タイ・タマサート大学及びシーナカリンウィロート大学、本学学生、特別参加のフランス・パリ建築大学ラビレット校と、本事業の三つの取組部局(政治経済学部、理工学部建築学科・理工学研究科建築・都市学専攻及び情報コミュニケーション学部)より8名の学生が参加し、英語でレクチャーを受けるとともにディスカッションを行いました。

 UR都市機構では、精巧に作られた東京湾岸エリアを中心とした都市立体模型を前に、東京臨海部を中心に進行中の事業に関する動画を視聴しました。また、田中教授より東京の都市形成のプロセスについてレクチャーを受けつつ、都市立体模型を確認することで、東京の都市づくり及び再開発に係る全体像を把握しました。さらに、田中教授より、これから訪問する大手町・丸の内・有楽町エリア(大丸有エリア)の都市再開発に関する説明を受け、事前のディスカッションを行いました。

 大丸有エリアに移動後、同エリアの開発・再開発を進めてきた三菱地所及び三菱地所設計より、両社による大丸有エリアのまちづくりならびに常盤橋の再開発について英語でご説明いただきました。三菱地所からは三菱財閥の二代目岩崎弥之助社長から始める同地区の開発、関東大震災、第二次世界大戦、東京オリンピック等の時期における再開発を経て、「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」に基づき、近年商業施設とオフィスビルが複合した、緑あふれるエリアに生まれ変わったことをお話いただきました。また、三菱地所設計より、UR都市機構及び千代田区等行政機関と連携しながら行ってきた、「連鎖型」と呼ばれる再開発手法と、同エリアに適用されている空中権の売買による東京駅舎の保存・復元と周辺の再開発に関する説明と共に、同エリアと日本橋エリアをつなぐ要所常盤橋地区の再開発についてお話をいただきました。

 大丸有エリア及びその周辺エリアの都市立体模型に関するご説明をいただいた後、両社ご引率の下、街歩きによる見学ツアーを実施いただきました。先のご説明で得たエリアのイメージと実際の街並みとが一致することで、学生は建築デザイン、行政システム、各企業との合意形成といったそれぞれの専門分野から着想を得て、両社の方々、田中教授、また学生同士で活発にディスカッションを行いました。例えば、タマサート大学の学生は、三菱地所及び三菱地所設計と行政機関が連携した都市開発の成功に感銘を受けるとともに、タイでの都市行政との比較を含め、両社の方々と意見交換をしました。本学学生は、向かい合って建つビルの一方がアメリカのイメージ、もう一方がイギリスをイメージし、それに合った商業施設が入っていることや、道路を利用し地下インフラを整備するといった、目に見える部分、見えない部分のデザイン上の工夫について説明を受け、ディスカッションを行いました。

 参加学生に大きな刺激を与えた都市再開発地区の視察は、次回来年度春学期には渋谷で実施される予定です。

UR都市機構にて 立体都市模型を利用しての学習UR都市機構にて 立体都市模型を利用しての学習

三菱地所にて 三菱地所及び三菱地所設計ご担当者様からのプレゼンテーションに聞き入る学生三菱地所にて 三菱地所及び三菱地所設計ご担当者様からのプレゼンテーションに聞き入る学生

大丸有エリア見学1大丸有エリア見学1

大丸有エリア見学2大丸有エリア見学2

大丸有エリア見学3 東京駅前にて集合写真大丸有エリア見学3 東京駅前にて集合写真