Go Forward

大学の世界展開力強化事業

PBL型体験学習「渋谷駅周辺エリア」視察を実施しました

2019年09月30日
明治大学 国際連携事務室

建設現場視察(渋谷駅)建設現場視察(渋谷駅)

田中教授による再開発エリア説明(渋谷ヒカリエ)田中教授による再開発エリア説明(渋谷ヒカリエ)

会議室での講義の様子会議室での講義の様子

参加学生集合写真(渋谷ストリーム)参加学生集合写真(渋谷ストリーム)

平成28年度採択大学の世界展開力強化事業の国内型Project-Based Learning(PBL)の一環として、2019年9月25日(水)に東急株式会社および関係各社のご協力のもと、渋谷駅周辺再開発エリア視察・訪問学習を行いました。

本学からは、本事業の取組部局である理工学部建築学科田中友章教授、政治経済学部齋藤雅己専任講師及び国際連携機構後藤克史特任講師が引率し、さらに交流先大学からは王立芸術大学(カンボジア)のKim Sophanna先生およびホーチミン市建築大学(ベトナム)のTruong Thanh Hai先生にも引率者としてご参加いただき、王立芸術大学、ホーチミン市建築大学、チュラロンコン大学、シンガポール国立大学、ベトナム国家大学ホーチミン市人文社会科学大学、シーナカリンウィロート大学からの受入学生29名が参加しました。

まず、渋谷駅付近の会議室にて、渋谷駅周辺で進行する100年に一度といわれる大規模な再開発事業全体に関する概要説明を行い、田中教授よりこのような複数の大規模再開発を進行させるための東京都のデザイン協議の仕組みや渋谷駅中心地区デザイン会議の取り組みについてレクチャーを受けた後に、再開発エリアの見学を行いました。

渋谷ヒカリエでは、常設されている都市模型を前に、渋谷再開発エリアで進行する各事業の事業の特徴について説明を受け、質疑応答を行いました。その後に、渋谷スクランブルスクエアの東口アーバンコアを経由して、渋谷駅東口地下広場に移動し、見学を行いました。この地下広場は、流路を変更し移設された渋谷川のコンクリート躯体の下部に設けられた特徴的な空間で、見学者はそのダイナミックな空間を体験しながら、その地下に整備された雨水地下貯留槽の説明などを受けました。さらに、旧東横線渋谷駅の跡地に完成した渋谷ストリームに移動し、共用部を中心に見学を行いました。過去の都市の記憶を継承しながら、渋谷川沿いの空間を整備・再生し、新しい渋谷を象徴する都市開発の様子について見学をした上で、事業者を交えて質疑応答を行いました。そして、最後に稲荷橋広場の大階段にて記念撮影を行って解散しました。

訪日外国人観光客にも人気の高い渋谷の都市開発の経過を、実際の建設現場を見学させていただきながら説明を受けるという貴重な機会に恵まれ、充実した内容のプログラムを提供することができました。この体験学習は、学生にとって日本の都市開発の現状について学ぶ機会となったとともに、各国の現状とも照らし合わせて、今後各国が抱える課題の解決に向けて何をするべきかを各々が考え、専門分野の枠を超えて協働する過程の重要な一歩となりました。