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プログラム委員長挨拶

 産業技術の高度化と急速な情報化の進展により、現代社会は膨大な量のデータが飛び交い、社会システムは極度に複雑化しています。このため、従来の分析手法では様々な課題の解決に限界が見えてきており、より高度な数理的手法を用いたアプローチが求められています。とりわけ、人間生活に直結するライフサイエンスに数理的視点を持ち込むことは、多くの課題の解決に役立つと考えられます。そこで、明治大学大学院では、現象数理学とライフサイエンスの融合教育によって、ライフサイエンスの諸テーマに数理的視点を高いレベルで活用できる人材、あるいは、ライフサイエンスを専門にしつつ数理系の人間と円滑なコミュニケーションができ、共同で問題解決が図れる人材の育成を目指した新しい融合教育プログラムをスタートすることになりました。この「現象数理・ライフサイエンス融合教育」プログラムは、各自の所属する研究科・専攻でのプログラムに加えて本プログラム独自の科目を履修していただくことにより、膨大なデータを適切に処理する技能に加えて、数理モデリングを用いて生命現象を多面的に理解し活用できる人材育成を目指します。本プログラムの融合教育を受けた学生は、得られた知見や学際的視野を、ライフサイエンスに限らず、様々な形で社会に生かすことができるはずです。プログラム担当者一同、積極的な参加をお待ちしています。

プログラム運営委員長(プログラムコーディネータ)
 大学院長・総合数理学部教授 
博士(理学) 小川 知之