融合共創プロジェクト(秋学期集中) 担当者 萩原 健太 理工学研究科特任講師 他7名
【授業の概要・達成目標】
本講義の達成目標は、異なる研究科間の大学院生の研究交流を通して「異分野融合の足掛かり」を構築することである。この講義は、2泊3日のキャンプ形式を取り入れており、それに参加することが必須である。講義概要は、まず教員から融合プロジェクトの実際について紹介する。その後、各受講者による自分の専門についてプレゼンテーションを行い、他者に伝えるための「専門キーワード」を理解する。ついで、グルーピングを行い、融合共創プロジェクトチームをつくり、グループワークにより各自の専門を融合することにより、どのような社会貢献(災害や食糧問題,気候変動などに対する対策)ができるのか議論する。例えば、SDGsのどの領域に貢献し、その具体像を提示してもよい。最後に、グループワークの結果をプレゼンテーションする。
バイオエコノミー(秋学期) 担当者 山本 英司 農学研究科特任講師
【授業の概要・達成目標】
生物資源の利活用の実態や求められる持続可能な開発目標,ゲノム情報をはじめとした大規模解析の産業への利活用の実態,機械学習などによる大規模データからの知識抽出とその産業利用,育種や品種改良における研究開発の現場など、実践的な講義内容を通して学ぶとともに、ゲノム編集作物など技術進歩に対する社会意識なども学習し、社会に求められるバイオ産業・技術に対する戦略的思考を学ぶ。またバイオビジネスの根底にある経済原理の基礎や、経営に必要な資金調達、株式上場などの技術論を学ぶとともに、バイオビジネスの成功事例や失敗事例、 バーチャルカンパニーの経営シミュレーションなどを通じて社会におけるバイオビジネスの成立要件を学習する。これらを通し、将来のキャリアパスを見据えた産業化または社会実装に対する戦術眼を養う。
材料開発とデータサイエンス(春学期) 担当者 萩原 健太 理工学研究科特任講師
【授業の概要・達成目標】
本講義では、まず前半で社会実装されている各材料について概説する。具体的には、材料を形成する「物質」について説明し、ついで物質から創製される「材料」を素材(セラミックス・金属・ポリマー)と用途(バイオマテリアル)に区分して概説していく。後半は、物質や材料の理解を深め、さらに材料設計および物性予測に係わる手法として有用な「計算科学」 について講義を展開する。計算科学の単元では、ミクロおよびマクロな視点に区分して 講義を進める。PC を利用する場合もある。本講義は、応用化学を専門としない大学院生が物質や材料に係わる理解を深めるとともに、計算科学手法による分子や材料の設計に関する導入科目として位置付けている。本講義の到達目標は、「物質・ 材料の理解の深化」である。
ライフサイエンスデータ解析(春学期) 担当者 山本 誉士 大学院兼任講師
【授業の概要・達成目標】
ビッグデータ時代の到来により、データを効率的かつ効果的に解析し、得られた結果を適正に解釈する能力の需要が高まっている。この講義ではデータの特徴を理解するための様々な解析方法や結果の示し方について学ぶ。前半はデータ解析の基礎となる統計について解説し、後半は野外で得られた動物の生態データや行動データを使いながら、実際にパソコンを使った解析方法を示す。
まずはデータの扱いに慣れることを目指す。そして、データを解析する際の考え方や基礎的な解析手法を修得し、各自が研究で扱うデータに学んだ内容を応用できるようになることを目標とする。
現象数理・ライフサイエンス融合教育プログラム (学内プログラム)