過去の展覧会 2019年

校友山脈-明治大学の教育と人材-

特別展
明治大学創立140周年記念事業「校友山脈-明治大学の教育と人材-」
(1)実施形態
主 催 明治大学
企 画
明治大学史資料センター 明治大学博物館
後 援 明治大学校友会
会 期
7月31日(土)〜11月3日(水・祝) 69日間(日曜・祝日、夏季休業期間は閉室)
※新型コロナ感染症(COVID-19)対策として、開室時間を土曜10:30〜12:30に変更
※祝日臨時開室:9月20日、23日(休日授業実施日)11月1日、3日(140周年イベント等)
会 場 アカデミーコモンB1博物館特別展示室 入場無料
入場者数 2,822名(同期間常設展2,528名)
担 当 者 村松玄太(博物館事務室大学史担当)

(2)概要
 大学は、幅広い教養と専門的な学問を教授し、人材の育成を図ることをその社会使命としている。これまで大学は、時代ごとの社会構造の変化に対応し、未来を切り拓く多様な人材育成に取り組み、数多くの有為な人材を輩出してきた。明治大学が1881年の創立以来、送り出した卒業生は50数万人にも及ぶ。卒業生たちは明治大学での学びを糧に全世界で活躍し、人類社会の基盤構築に寄与し続けている。その傍ら卒業生たちは、母校を扶け、後進に手を差し伸べる役割をも担ってきた。明治大学は、社会の
多様な場で貢献を果たしながら母校への支援を惜しまない卒業生や関係者たちを、日本ではじめて「校友」と敬称し、校友とともに「同心協力」して大学の持続的発展に努めてきた。
 140周年を迎える本年、明治大学博物館と明治大学校友に関する資料と知見とを蓄積する明治大学史資料センターとの共同企画により、数多の校友の中から、〈顕著な業績を残した人物群像〉と、校友たちを育んだ〈明治大学の教育〉を主題とした展示を開催し、明治大学が輩出した「校友山脈」の広がりを、内外の幅広い世代に周知するとともに、明治大学の教育が人材育成の側面から近代社会の発展に果たした役割を改めて検証する機会とすることを目的とした。
 当初の計画では明治大学中央図書館ギャラリー、岸本辰雄ホールを含めた3会場で実施する計画であったが、準備段階で新型コロナ感染症の拡大のため緊急事態宣言の発令が見込まれたため、同会場での開催は見送り、明治大学博物館会場へ展示内容を統合することとなった。
また、同じ理由により、7月28日に予定していた開幕式典は中止した。代替として同日に学内関係者向けの内覧会を行い、29日・30日には学外の関係者・展示協力者向けの内覧会を実施した。
11月1日は祝日であったが、同日に開催された明治大学創立140周年式典に合わせて臨時開室し、多くの式典出席者が観覧した。

(3)展示構成
ア 校友山脈─明治大学に学んだ人びと
古今東西の校友群像の一端を(1)法曹、(2)政財界、(3)文化芸術、(4)スポーツの分野から100名を選び、パネルで紹介した。生年順に配置し、明治大学の総合大学化と連動して、輩出人材が各分野に広がっていくことを示した。
イ 明治大学の人材教育
有為な人材を育成し、文化の発展と人類の福祉に貢献することを目的とする明治大学10学部の歩みと教育、卒業生の進路を紹介した。1881年の明治法律学校に始まる、明治大学各学部の設立と教育方針等をパネルで示した。
ウ ご存じ!明大時代小説家の系譜─子母澤寛・佐々木味津三・富田常雄・五味康祐……
明治大学は、時代小説・歴史小説作家を数多く生み出した。その代表的な作家である子母澤寛・佐々木味津三・富田常雄・五味康祐などの人物と作品を紹介した。さらに、時代小説家の作品を原作とした映画・テレビなどの「メディアミックス」作品も取り上げ、現在まで残る時代小説家の作品の影響力の大きさを示した。
当初は中央図書館ギャラリーで展示予定であったが、博物館特別展示室の展示に組み入れた。
 
(4)展示資料の概要
 出展総数:歴史時代小説等合計60点。人物解説パネル112枚、主要解説パネル27枚。

(5)関連イベント
ア オンライン講演会「校友山脈その140年と現在」
明治大学が輩出した代表的な人材を紹介し、明治大学の建学精神との関わりを考える講演と、インタビュー映像「校友山脈明治大学140→150周年150人の卒業生たち」への出演・制作に関わった各界の第一線で活躍する4氏が現在と各氏の「原点」としての学生時代について語る座談会の2部構成とした。第24回明治大学ホームカミングデー(オンライン開催)の一環として実施し、オンデマンド配信した。
日  時:10月17日(日)13:00〜14:30
     13:00〜13:30 セッション1 明治大学校友山脈の系譜(講演)
     講 師:村上一博( 明治大学史資料センター所長明治大学法学部長)
     13:30〜14:30 セッション2 学生時代の経験と現在(座談会)
     登壇者:北野大(明治大学校友会長)、野村達矢(株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション代表取締役社長)、守屋健太郎(映画監督)、髙橋知典(弁護士)
     参加(視聴)者:600名
 
(6)頒布物
ア 展示解説パンフレット
 編  著:明治大学史資料センター
 タイトル:明治大学創立140周年記念事業2021年度明治大学博物館特別展図録「校友山脈-明治大学の教育と人材-」
 発行:2021年7月31日 ページ数:16ページ 部数:2,000部 頒価:¥100

(7)インタビュー映像「校友山脈明治大学140→150周年150人の卒業生たち」の制作
各界の第一線で活躍する校友10名へのインタビュー映像を明治大学公式YouTubeチャンネルで公開。
出演者(全て校友)
 北野大(1965年工学部卒明治大学校友会長秋草学園短期大学長)
 池端俊策(1970年政治経済学部卒脚本家)
 立川志の輔(1976年経営学部卒落語家)
 三田紀房(1981年政治経済学部卒漫画家)
 野村達矢(1986年商学部卒ヒップランドミュージックコーポレーション社長・日本音楽制作者連盟理事長)
 片倉正美(1991年経営学部卒EY新日本有限責任監査法人理事長)
 加藤正俊(1992年政治経済学部卒テレビドラマプロデューサー)
 髙橋知典(2011年法学部卒弁護士)
 三澤世奈(2012年商学部卒江戸切子職人)
 児玉雨子(2016年文学部卒・2018年大学院文学研究科修了作詞家)
 監督 守屋健太郎(1992年法学部卒)