象徴的な展示として、これまでの歴史の中で生み出されてきた工芸の美をそのまま映した製品と、社会情勢の変化に適応しつつ現代的な商品としてアレンジされた製品を対比して紹介しています。伝統工芸は産業と言うにはあまりに小規模となってしまいましたが、高品質なモノづくり、文化的成熟を表象するアイコンとして地域のブランドイメージ構築に活用する動向も出てきています。高齢者をターゲットとする懐古的なイメージではなく、スタイリッシュで高品質なイメージを前面に若年層に訴求するという、伝統的工芸品産業における戦略転換の状況を提示しています。