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イントロダクション 民藝の新しい哲学 中沢新一
プロローグ 〈民藝〉をめぐる旅
第1章
「ふつう」から考える/民藝をめぐる環境の変化 1.社会/民藝をめぐる環境の変化 2.ライフスタイル/民藝をめぐる環境の変化 3.投票放棄/民藝をめぐるさまざまな共感
第2章
民家・民具・民藝/民俗学と民藝/アーツ・アンド・クラフトと民藝/モダニズムと民藝/民藝のロジック/価値の相対化/共有の世界/偉大なる平凡/茶と民藝
第3章
藤井厚二・柳宗悦・和辻哲郎/民藝館という建物/堀口捨己の「真実なもの」とは/工芸・建築・思索から「自然」をとらえる/一八八九年のパリ万博/「平凡」の難しさ/パリ万博vs大阪万博/自然に帰ればいいのか/住まうことを学び直す/上田恒次と一枚の図面/生き抜く力=サヴァイヴァビリティ
第4章
生活意識の高まりの変化/社会意識の高まりの変化/民藝の両義性/「いとおしさ」をデザインすること/無数の小さな矢印の時代/民藝と死/無数の名も無き職人達の亡き霊へ/「デザイン」の曲がり角/デザインと死/HowからWhyへ
エピローグ
凡例・書誌
索引
鞍田崇(くらた・たかし)
明治大学理工学部専任准教授。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。総合地球環境学研究所(地球研)を経て、現職。著書に『「生活工芸」の時代』(共著、新潮社)、『道具の足跡』(共著、アノニマ・スタジオ)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(編著、フィルムアート社)。