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水野勝之、土居拓務編著『新行動経済学読本——地域活性化への行動経済学の活用』



『新行動経済学読本——地域活性化への行動経済学の活用』
水野 勝之、土居 拓務 編著
四六判・上製・236ページ・定価2,970円(本体2,700円+税10%
ISBN 978-4-906811-31-1
202111月刊行

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書評その他

「明治大学広報」758に書評が掲載されました


内容紹介

 本書は、行動経済学の基礎理論を活用して、地域活性化を目指す読者に向けて執筆された。いわゆる行動経済学の基礎理論のほか、随処に様々な地域における活性化の取組事例が織り込まれている。一般に知られる取組事例だけではなく、長年の研究活動を通じて得た独自の価値観なども紹介されている。
 行動経済学の基礎理論を学習しつつ、読者が地域活性化の知見を得る一助になることを目指した1冊。

目次

はじめに
第1章 行動経済学
 1 行動経済学と従来の経済学との比較
 2 人間行動の規則性
 3 明治大学の地域活性化の現状
 4 地域活性化における行動経済学の必要性
 5 インバウンドでの外国人への対応
第2章 プロスペクト理論
 1 プロスペクロト理論
 2 価値関数
 3 加重確率関数
第3章 ゲーム理論
 1 地域活性化での協力の重要性
 2 囚人のジレンマ
 3 行動経済学とゲーム理論
 4 最後通牒ゲーム
 5 地域活性化の指針
第4章 派生効果と地域活性化-プロスペクト理論とヒューリスティック効果
 1 損失回避性からの派生効果
 2 ヒューリスティックからの派生効果
第5章 派生効果と地域活性化-フレーミング効果
 1 フレーミング効果からの派生効果
第6章 その他の効果と地域活性化
 1 心理的リアクタンス効果
 2 ウィンザー効果
 3 バーナム効果
 4 利他的行動
 5 疑似的利他性
第7章 ナッジ
 1 ナッジモデル
付録 総合的な地域活性化の例
 1 礼文島とレブンアツモリソウ
 2 観光客を増やすための提案
補論 ミクロ経済学と疑義
 1 市場
 2 消費理論
 3 需要曲線
 4 生産理論
おわりに
参考文献・ウェブサイト
現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)参考資料
千代田学の詳細 参考資料

著者紹介

水野 勝之(みずの かつし)
明治大学商学部教授、博士(商学)。早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。『ディビジア指数』創成社(1991年)、『新テキスト経済数学』中央経済社(2017年、共編著)、『余剰分析の経済学』中央経済社(2018年、共編著)、『林業の計量経済分析』五絃舎(2019年、共編著)、『防衛の計量経済分析』五絃舎(2020年、共編著)、『コロナ時代の経済復興』創成社(2020年、編著)、『基本経済学視点で読み解く アベノミクスの功罪』中央経済社(2021年)その他多数。
土居 拓務(どい たくむ)
明治大学商学部兼任講師、研究・知財戦略機構特定課題ユニット経済教育研究センター所属研究員。森林総合監理士(フォレスター)。2017年、一般社団法人パイングレース設立(同理事就任)。『余剰分析の経済学』中央経済社(2018年、共編著)、『林業の計量経済分析』五絃舎(2019年、共編著)、『ドラマで学ぼう!統計学~森の中の物語 Statistics in the Forest』五絃舎(2020年、共編著)、その他。