Go Forward

社会連携・社会貢献

PIC連携講座「ミクロネシアから見た日本・日本から見たミクロネシア—近くて近い両国の更なる関係強化に向けて-」開催しました

2012年04月10日
明治大学

リバティアカデミーでは,2010年度より太平洋諸島センター(Pacific Islands Centre,PIC)との文化・芸術・研究交流の一環として,PICと連携して講座を実施しております。第六回目を迎える講座は去る3月31日(土)「ミクロネシアから見た日本・日本から見たミクロネシア-近くて近い両国の更なる関係強化に向けてー」と題して開講しました。
 
  ミクロネシア連邦は、1986年に米国を施政者とする国連信託統治領ミクロネシアから独立し、独立25周年を迎えたばかりの新しい国です。しかしながら、日本とミクロネシア連邦の関係は独立よりはるか以前から始まっています。チューク諸島には「冒険ダン吉」のモデルとして名高い森小弁さんの子孫たちがたくさん暮らしており、その一人が現在のミクロネシア連邦の大統領です。今回の講演では、建国以来、両国の友好関係構築の歴史を現場で見て来られ、お互いに協力しながら両国の懸け橋となるべく活躍されてきたフリッツ駐日ミクロネシア連邦特命全権大使、小林泉大阪学院大学教授のお二人を迎えて、それぞれの視点から見た両国についてお話を伺いました。
 小林教授は主に、ミクロネシアを理解するために地理的区分、歴史的な信託統治時代の区分、現在の国家の区分を念頭に置く必要があること及び日系人の歴史、ミクロネシア社会を作っている母系社会の成り立ちなどについて講演をしていただきました。国づくりに邁進した時代を知るミクロネシア人、日本人が少なくなった現在でも同国との関係性は益々高まり、今後とも日本にとって重要な国になると指摘された。また、日系ミクロネシア人でもいらっしゃるフリッツ大使からは、過去に深いつながりがあり国家・国民レベルにおいて信頼関係が強固であった両国の今後の更なる連携、協力強化に向け短・中・長期的に有効な仕組みを作り展開していきたいとのお話があり、国費交換留学生の維持拡大、産業情報交換・勉強会などビジネスプログラム交流の仕組み作り、特に青少年の交流環境の整備並びに両国の懸け橋となる人材育成の必要性を強調された。
当日は雨、風が激しい悪天候にもかかわらず100名以上の受講生の方が熱心に聴講されました。各講師共に終了後も引き続き皆様からの質問に応じられ盛況のうちに閉会となりました。
 
受講生からは「近くて近いミクロネシア連邦、日本に協力的な国を大切にしなければ。両国の友好関係をさらに深めていくには、自分は何ができるか、どんなお手伝いができるか、ということを考えながら聞かせていただきました。」「小林先生の体系的な解説とフリッツ大使の現実感あふれる且つきわめて前向きな未来志向のお話がとても興味深かった。」「日本の重要なパートナーとしてのミクロネシア連邦、今後ますます連携を強化しなければならない。」などの感想がありました。
なお、2012年度前期オープン講座は「太平洋の神話世界ーレクチャーと音楽ー」と題し7月14日(土)に開催いたします。
現在好評受付中→
 

お問い合わせ先

社会連携事務室

駿河台キャンパス
〒101-8301
東京都千代田区神田駿河台1-1
アカデミーコモン11階 

リバティ担当
TEL 03-3296-4041 FAX 03-3296-4541


リバティアカデミー事務局

〒101-8301
東京都千代田区神田駿河台1-1
アカデミーコモン11階 

TEL:03-3296-4423 FAX:03-3296-4542
academy@mics.meiji.ac.jp
平日 10:30-19:00 土曜 10:30-15:30