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社会連携・社会貢献

【明治大学図書館アフリカ文庫共催】ブルキナファソの大地から、日本の大地へ

開催期間:2013年10月30日
明治大学 社会連携事務室

バラフォンを演奏するムッサ・ヘマさんバラフォンを演奏するムッサ・ヘマさん

Kaba-ko[カバコ]日本来日公演2013

ブルキナファソ、グワン族に継承される葬送儀礼の奏者として育ったバラフォン奏者、ムッサ・ヘマ率いる「Kaba-Koカバコ」は、冠婚葬祭の場で演奏する伝統音楽グループ。在りし日の人間の営みと音楽の関わり、大地と人間の関わり、人間の根源的営みに深く関わった音を介した生き方を伝承しています。
平成25年「第五回アフリカ開発会議」の開催は、日本とアフリカの関係を再考すると同時に、地球人として日本がアフリカの文化に耳を傾ける機会となりました。社会的アプローチ、教育機関への訪問演奏、国際交流と銘打った催しを念頭に、そして2011年東北地方太平洋沖地震による災禍へ鎮魂の意を、アフリカから表した演奏会を目的とする。こういったコンサートのやり方を「音楽のフェアトレード」とする新しい試みの社会的提示。

明治大学 アフリカ文庫

1979年、詩人としても名高い、セネガル共和国大統領レオポール・セダル・サンゴール氏による著書一式の寄贈を契機に、アフリカ関係資料を収集した記念文庫を設立しました。旧フランス語圏のアフリカ文学、文化、社会、思想、歴史書を核として、地図、美術、自然科学等、広範囲にわたるアフリカ関連の図書をそろえ、現在も蔵書の充実を図っています。

バラフォン
バラフォンとは、紫檀系の堅木の鍵盤をその他の木の枝や皮でつなぎ、瓢箪のくり抜き共鳴体とさせた木琴。木琴の原始の形とされる。楽器自体の特徴として、瓢箪に穴を空け、地蜘蛛の巣張りをはることによって、西洋では歓迎されない、「さわり」とうビリビリした音を出す事ができる。これは日本の「さわり」に共通する。ムッサ・ヘマは主に葬送儀礼での演奏家として育ったが、舞台で演奏する際は、その儀礼で使用する楽器ではなく、一般向けの物を使用。自ずと音楽の構成も変わる。音楽的特徴と魅力は、その音色と旋律で、現地の人々は旋律を聞くだけで奏者の語る物語がわかるという。またアフリカ音楽の特徴であるポリリズムにより、トランス的効果、長時間の演奏の複雑さが味わうことができる。

日 時:2013年10月30日(水) 18:00~19:30(開場17:30)
会 場:明治大学 駿河台キャンパス グローバルフロント1階 グローバルホール
料 金:明大生、リバティアカデミー会員:無料/
    一般:1,000円
申 込:事前予約制です(全席自由、先着200名)
     ※リバティアカデミー事務局までお申し込みください。
     TEL:03-3296-4423
     academy.meiji.jp/course/detail/1341/

 講 師 紹 介
Moussa Héma(ムッサ ヘマ)
元国立舞踊団首席ソリスト奏者、バラフォン研究者
1972年、ブルキナファソの音楽家の家系に生れる。5 歳からバラフォニストである父の下で演奏を始め、伝統的な音楽演奏法を習得。1990年、ブルキナファソ国立伝統音楽フェスティバルにおいて一等を受賞し、以来国立舞踊団で首席バラフォニストを務める。フランスにて、IrèneTassembedo 振り付けによるEbène カンパニーでの演奏を機に、ジャズ、現代音楽、バロック音楽とのコラボレーション演奏を行う。ヨーロッパを中心にユネスコ主催コンサートなど数多くのフェスティバルに出演。フランスAulnay 市、Pré-St.Gervais 市で教鞭を取る。スウェーデン、スイス、ギリシャ、マダガスカルなどでワークショップを行い、各国のミュージシャンとの演奏を通じ、バラフォンの可能性を追求している。同時に、自国の民族文化と音の関係の体系化を目指し研究を続けている。Adrien Egger との共著『La Voix du Balafon』(『バラフォンの声』)においてバラフォンのメソッド体系を確立する。2008年から伝統音楽のグループ「Kaba-Ko」を率いて国際的なツアーを開始。2011 年ソロアルバム『Pays de mes pensées』(『わたしの想う故郷』)を発表。

Kaba-Ko(カバコ)
8人からなるグワン族の伝統音楽家
2008年に、現ブルキナファソを代表するバラフォン奏者、Moussa Héma により結成されたブルキナファソ古典音楽オーケストラ。 8 人からの編成。主に冠婚葬祭での演奏を主とし、母国はもとよりアフリカ国内、海外での公演を行なう。2011 年、ブルキナファソ国立文化週年(SNC)コンペティションにて入賞。2012年二位。フランスの国立地方音楽院にて、ワークショップ、合同演奏会。フランス地方芸術振興団体の招聘により、小、中学校での演奏をする。

溝口 大助(みぞぐち だいすけ)
首都大学東京等非常勤講師(バンバラ語)
文化人類学 九州大学 修士課程修了。 東京都立大学 博士課程。アジア・アフリカ言語文化研究科東京外国語大学A・A 研(2010 年-2012 年)セヌフォ社会における墓堀り儀礼と服喪。



     

お問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp