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社会連携・社会貢献

【明治大学・徳島県・徳島大学連携講座】「ポルトガルの文豪モラエス」シンポジウム~「美しい日本」をこよなく愛した異邦人~

開催期間:2013年12月01日
明治大学 社会連携事務室

【後援】:一般社団法人 日本ポルトガル協会・ポルトガル大使館

 ポルトガルの首都リスボン生まれのヴェンセスラウ・デ・モラエス( 1854-1929) は、神戸・大阪ポルトガル総領事を務めている頃、芸者おヨネと出会い、ともに暮らすようになりました。1912年におヨネが病没すると、翌1913年(大正2年)に職を辞し引退。おヨネの故郷である徳島市に移住しました。徳島の豊かな自然と田舎生活をこよなく愛し、おヨネの姪コハルをも愛しましたが、まもなくコハルにも先立たれ、モラエスは孤独な晩年を徳島で過ごします。しかし、モラエスは日本滞在中、鋭い感性を通して日本の文化についての著作を数多く遺しました。このポルトガルの文豪モラエスについては、父新田次郎と息子藤原正彦の合作小説『孤愁(サウダーデ)』が昨年出版され、話題となっています。モラエスが徳島に移り住んでちょうど100周年の今年、モラエスの生涯を振り返りながら、モラエスはどのような人物だったのか。彼はなぜ祖国に帰らず、徳島を永住の地としたのか。おヨネへの愛がそうさせたのか。当時の日本と現在の日本を比較考察し、モラエスのいう「美しい日本」を解き明かし、現代の「美しい日本」について考えます。

≪Program≫
○第1部 各パネリスト講演
桑原信義、宮崎隆義、佐藤征弥、山田朗、石川榮作
○第2部 パネルディスカッション

日 時:2013年12月1日(日) 14:00~16:30(開場13:30)
会 場:明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー1階 リバティホール
料 金:
無料
申 込:事前予約制です(全席自由、先着300名)
     ※リバティアカデミー事務局までお申し込みください。
     TEL:03-3296-4423

    academy.meiji.jp/course/detail/1356/

  講 師 紹 介
桑原 信義(くわはら のぶよし)
徳島日本ポルトガル協会会長
1932年徳島市生まれ。元徳島銀行頭取。一般社団法人日本ポルトガル協会理事、国際ロータリー第2670地区ガバナー(2003~4年)、NPO法人蜂須賀桜と武家屋敷の会理事長、厚生保護法人徳島県厚生保護協会理事長。モラエスについての研究をライフワークとして取り組む。

宮崎 隆義(みやざき たかよし)
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 教授
1954年広島生まれ。博士(文学)。専門はトマス・ハーディを中心とする19世紀イギリス小説。著書に『トマス・ハーディ研究—時間意識と二重性の自己—』(単著)『英文学の地平—テクスト・人間・文化—』(共著)などがある。徳島大学総合科学部モラエス研究会を立ち上げ、その代表を務める。

佐藤 征弥(さとう まさや)
徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授
1962年新潟生まれ。理学博士。専門は植物分子生物学、巨樹の文化史。徳島大学総合科学部モラエス研究会の発足メンバーの一人。モラエスが自らの作品の中に込めた狙いや仕掛けを読み取る試みを行っている。

山田 朗(やまだ あきら)
明治大学文学部教授・平和教育登戸研究所資料館館長
1956年生まれ。日本現代史・軍事史を専攻。主な著書:単著『大元帥・昭和天皇』(1994年)、『軍備拡張の近代史』(1997年)、『世界史の中の日露戦争』(2009年)など。共著『登戸研究所から考える戦争と平和』(2011年)など。

石川 榮作(いしかわ えいさく)
コーディネータ、徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 教授
1951年高知県生まれ。文学博士。専門はドイツ中世文学とワーグナー、ニーベルンゲン伝説やトリスタン伝説についての著書や翻訳などがある。モラエスや日本文学にも関心を持つほか、日本と世界の映画にも造詣が深く、これらの紹介を徳島大学附属図書館メールマガシンに「知的感動ライブラリー」として連載中。
お問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp