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社会連携・社会貢献

オペラの愉しみ~ひとつのアリアができるまで~

開催期間:2014年03月08日
明治大学 社会連携事務室

 ひとつのアリアがどのように成立するのか、その過程を、歌とピアノによって、つぶさに観察します。すなわちオペラのアリアの演奏が、歌手とコレペティートアとの共同作業によって出来上がってゆくその一部始終を、実演し、分析し、解説します。すでに出来上がった歌唱を鑑賞するだけでは見えない聞こえない演奏成立の過程に、逐一立ち会うことができます。すると、いままで知らなかった、意識しなかった、さまざまの側面が、そこから浮かび上がってきます。単なる正面のみならず、舞台裏の芸術の生成過程をも、手に取るように実感できる絶好の機会となるでしょう。
 とりあえずは楽譜として後世に遺された曲には、またしかし、その上演の伝統の歴史、歴史的背景をともなう成立過程などなど、音譜に記されない、いわば行間の、言外の、さまざまの含蓄がつまっています。そのような氷山の、水面下の部分にも目を配りながら、あらためて曲を眺めるとき、すでに耳なじみの音楽もまた、あるいはいままで見たこともない新しい顔をあらわすかもしれません。
 本講は、「オペラの愉しみ」のいわばワークショップ篇として企画致しました。現場で活躍する音楽家とともに、通常講座の講師もパネラーとして参加して、聴衆ともども質疑応答に加わります。

日 時:2014年3月8日(土) 13:30~15:30(開場13:00)
会 場:明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン3階 アカデミーホール
料 金:
明大生、リバティアカデミー会員:無料/
    一般:1,000円
申 込:事前予約制です(全席自由、先着150名)
     ※リバティアカデミー事務局までお申し込みください。
     TEL:03-3296-4423
     academy.meiji.jp/course/detail/1349/

  講 師 紹 介
三ッ石 潤司(みついし じゅんじ)
武蔵野音楽大学教授
東京藝術大学作曲科卒。同学大学院博士課程単位修得。アンリエット・ピュイグ=ロジェ女史にコンペティツィオン、伴奏を学ぶ。1988年よりウィーン国立音楽大学に学び、89年より同学声楽科などで教鞭を執るかたわら、ウィーン、パリを始めヨーロッパ各地の劇場や音楽祭でコレペティートアとして活躍。2008年より武蔵野音楽大学教授。2009年4月より東京藝術大学非常勤講師。2009年12月オーストリア共和国功労金賞受賞。

  パ ネ ラ ー
須永 恆雄(すなが つねお)
明治大学法学部教授
東京都立大学人文学部大学院博士課程終了後、信州大学を経て、現職。
訳書に『モーツァルトのベースレ書簡を読む』(シンフォニア)、『指揮者とオーケストラの間』(同)、『ウィーンの内部への旅』(彩流社)、『マーラー書簡集』(法政大学出版)など。

恒川 隆男(つねかわ たかお)
元明治大学文学部教授
東京大学文学部修士課程修了後、東京大学、津田塾大学を経て、明治大学文学部教授。著書に『二つの世界のオイディプス』(白水社)など。
お問い合わせ先

明治大学リバティアカデミー事務局
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp