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開催期間:2015年06月06日
明治大学 社会連携事務室
天然素材である漆は、その優雅さと美しさと強さで、器物の装飾や、接着剤として、古くから大切に使われてきました。先人たちは様々な技法を駆使し伝統工芸品の漆を今に残しています。この講座では、これら漆塗りの原料となる漆とその保育、それから得られる樹液(漆)についての最近の研究成果を分かり易く解説し、日本の伝統文化を支える漆に関する情報を提供します。また文化財の保存、修復や美術工芸分野では国産漆が使われるが、国産漆の特徴とその利用について解説します。
宮腰 哲雄 (ミヤコシ テツオ)
明治大学理工学部応用化学科教授
バイオ資源化学研究所所長。学術フロンティア推進事業「次世代機能材料漆の高度利用に関する学術的研究」のプロジェクトリーダー。専門は有機合成化学であるが、最近天然物を利用した機能材料合成や機能発現機構の解明を研究している。特に漆の科学に興味を持ち、漆樹液の分析、漆の重合機構、合成漆の開発、漆の工業的利用に関する応用研究、古い漆の分析などを研究している。
田端 雅進 (タバタ マサノブ)
(独)森林総合研究所 微生物生態研究室長
樹木には様々な病気が発生する。病気の発生には環境や樹木の遺伝的特性などと密接にかかわっている。現在、樹木の適正管理も含めて病気の発生メカニズムを研究している。また、漆の良さを広めるために漆サミットを毎年開催しており、その漆サミットを開催する実行委員会事務局の担当者を務めている。専門は森林病理学。
佐藤 則武 (サトウ ノリタケ)
(公財)日光社寺文化財保存会 漆塗専門技術主任
43年前から日光社寺文化財保存会の職員として、日光社寺の文化財指定建造物の漆塗り修理している。約30年間日本産と中国産のブレンド漆を使用して修理をして来たが、9年前から日本産100%に切り替えて日光社寺建造物の漆塗修理と、日光の建造物旧漆塗膜の調査、後進の指導、各建造物の漆塗り施工管理を行っている。
室瀬 和美 (ムロセ カズミ)
漆の人間国宝、漆芸家
漆芸作家としての創作活動とともに、国宝「梅蒔絵手箱」(静岡・三嶋大社蔵)の模造制作など国内外での文化財保存修復活動も行う。漆、工芸、日本の美を伝えるべく、海外への出展や公演活動にも積極的である。また公益社団法人日本工芸会の副理事長として、日本の顔である伝統工芸の技術・素材・思想を次世代へと繋げる重責を担う。
明治大学リバティアカデミー事務局
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