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「社会連携・社会貢献」HPに掲載する記事を募集しています
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開催期間:2015年11月23日
明治大学 社会連携事務室
横須賀造船所全景 1869年 エミール・ド・モンゴルフィエ撮影 coll. Émile de Montgolfier
富岡製糸所 繰糸場内部 1873年頃 撮影者不詳 coll. Émile de Montgolfier
「原輸出店」カレンダー 1910年 coll. Christian Polak
富岡製糸場 商標 coll. Christian Polak, Université Meiji
川崎市教育委員会連携事業
日本とフランスとの運命的な交流は、欧州で起きた一つの事件から始まった。時は19世紀の半ば、フランスは繊維産業に大きく依存しており、養蚕と絹織物は世界第1位を誇った。しかし1855年頃、欧州全土を襲ったカイコの病によって養蚕業は壊滅的状態に陥り、リヨンの絹織物業者は原料の生糸を求め、東へと旅に出る。彼らが横浜港に降り立ったのは1859年、江戸で日仏修好通商条約の調印が果たされた翌年であった。当時の日本の生糸の品質の高さ、また、欧州で猛威を振るっていたカイコの病に唯一日本の蚕種のみが耐性を持つことを確認したフランス側関係者は、日本の養蚕業がフランスにおける深刻な品不足を緩和してくれるのではないかと考えた。ナポレオン三世の送った日本総領事レオン・ロッシュと徳川家茂の交渉により、1865年以降、日本のカイコの輸出解禁とフランスからの日本の近代化に必要な最新技術や先端知識の提供という形で50年に渡るフランスと日本の相互依存的経済交流が始まる。1872年操業開始となる富岡製糸場の建設地選定と運営には、横浜の商館に務めていたP・ブリュナが、設計には横須賀製鉄所のお雇い外国人E・バスチャンが携わっていた。富岡のみならず、L・ヴェルニーによる横須賀造船所など、日本の壮大な近代化プロジェクトには、知られざるフランスの技術が息づいている。
日 時:2015年11月23日(月・祝) 開場12:30 開講13:00~15:00
会 場:明治大学 生田キャンパス
地域産学連携研究センター 地階 多目的室
料 金:無 料
申 込:事前予約制です(全席自由、先着100名)
リバティアカデミー事務局までお電話かHPからお申し込み下さい。
TEL 03-3296-4423
URL academy.meiji.jp/course/detail/2727/
※リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外でも
受講いただけます。
(ただし、会員になることはできません。)
◆講師紹介
クリスチャン・ポラック
明治大学政治経済学部客員教授、フランス社会科学高等研究院客員研究員
株式会社セリク創設者兼社長。1971年より日本に在住。アジア、ヨーロッパの地域文化に精通し、各国間のビジネス交流のエキスパートとして、日本の様々な行政機関および団体向けのコンサルタントとして活躍。『絹と光』アシェット婦人画報社、『筆と刀』/『百合と巨筒』在日フランス商工会議所など、日仏交流史に関する著書の出版多数。
◆コーディネータ
高瀬 智子 (タカセ トモコ)
明治大学農学部准教授
専門分野はフランス18世紀の演劇史です。今回は時代も場所も異なる日仏交流のテーマですが、文化と経済・産業は互いに影響し合うものであるという点においては共通するのではないかと思います。
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp.