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開催期間:2015年10月24日
明治大学 社会連携事務室
縄文晩期の漆塗土器と製塩土器
【後援】千代田区
【協力】特定課題研究ユニット:
明治大学日本先史文化研究所・漆先端科学研究クラスター
縄文文化は気候温暖化とともに日本列島で成立した独自性の強い文化です。縄文人は定住的な生活をはじめるようになると、海浜部や内陸といった周囲の環境に適応し、さまざまな資源を開発します。そのため、多様な地域性をもつ社会が各地に成立します。そして縄文時代中期以降になると、社会の複雑化とともに資源利用技術の発達も顕著になります。
本講座では明治大学日本先史文化研究所と漆先端科学研究クラスターが共同で進めている縄文時代の資源利用技術に関する最新の研究成果について紹介します。
特に今回は明治大学博物館で企画展示「漆と塩の人類史」を計画していることもあり、縄文人の資源利用技術の特徴でもある漆工芸や土器製塩、魚介類などの水産資源や植物資源の利用技術など縄文時代に活発化する生業に注目し、多視点的な見方で縄文文化の多様性・複雑性を考えます。
≪Program≫
[開会]13:00~13:10 講演にあたって 講師:阿部
[発表1]13:10~14:00 植物資源の利用技術 講師:栗島
[発表2]14:00~14:50 漆工芸の技術と起源 講師:宮腰
[発表3]14:50~15:50 貝塚形成にみる水産資源の特質 講師:樋泉
[発表4]15:50~16:50 土器製塩の技術と起源 講師:阿部
日 時:2015年10月24日(土) 開場12:30 開講11:00~16:30
会 場:明治大学 駿河台キャンパス
リバティタワー1階 1011教室
料 金:無 料
申 込:事前予約制です(全席自由、先着250名)
リバティアカデミー事務局までお電話かHPからお申し込み下さい。
TEL 03-3296-4423
URL academy.meiji.jp/course/detail/2712/
※リバティアカデミーオープン講座は、会員の方以外でも受講いただけます。
(ただし、会員になることはできません。)
◆講師紹介
栗島 義明 (クリシマ ヨシアキ)
さいたま史跡の博物館学芸員(日本先史文化研究所研究推進員)
縄文時代は多様な資源を利用した時代である。石器の石材をはじめ、装飾石製品のヒスイやコハク、森林資源としてのドングリや木材など多種多様である。またこれらの資源には広く流通するものもあり、当時の社会の特徴を反映している。現在はこうした資源利用の在り方から縄文社会の特質を解明する研究を進めている。専門は先史考古学。
宮腰 哲雄 (ミヤコシ テツオ)
明治大学理工学部応用化学科教授
バイオ資源化学研究所所長。学術フロンティア推進事業「次世代機能材料漆の高度利用に関する学術的研究」のプロジェクトリーダー。専門は有機合成化学であるが、最近天然物を利用した機能材料合成や機能発現機構の解明を研究している。特に漆の科学に興味を持ち、漆樹液の分析、漆の重合機構、合成漆の開発、漆の工業的利用に関する応用研究、古い漆の分析などを研究している。
樋泉 岳二 (トイズミ タケジ)
早稲田大学講師(日本先史文化研究所研究推進員)
遺跡から発見される動物遺存体(貝殻や骨類など)は、道具や施設からだけではわからない、当時の人々のくらしを知るための重要な資料である。現在はその中でも二枚貝の成長線分析から、貝の採集季節を分析し、地域や時代に適応した生業活動の多様性を解明する研究を進めている。専門は動物考古学。
◆コーディネータ
阿部 芳郎 (アベ ヨシロウ)
明治大学文学部教授(日本先史文化研究所所長)
縄文時代の資源利用を主なテーマとして、遺跡を発掘しながら、なぜそこに遺跡が残されたのか、またどのような社会が営まれたのかを考えている。近年は関東地方の縄文時代後期から晩期の地域社会の復元に取り組んでいる。専門は先史考古学。
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス・アカデミーコモン11階
東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL:03-3296-4423
https://academy.meiji.jp.