リバティアカデミーでは10月13日(土)、中野区後援講座「今後の世界における日本の役割~世界における日本の位置づけを、歴史の中から考える」を本学中野キャンパスで開催し、中野区民を中心に約80名の受講生が参加した。講師は、吉川元偉前国連大使・国際基督教大学特別招聘教授が、コーディネータを阪田蓉子元明治大学文学部教授が担当。
講演では、前半に重光葵元外務大臣を主人公として戦前・戦後の日本の歩みを振り返り、検証し、後半は受講生からの質疑に答える形で日本の歩みについて検証すると共にこれからの世界における日本の役割について語った。
リバティアカデミーでは、今後も地域と連携した講座を企画していく。
【講座概要】
明治維新のあと僅か半世紀対米で国際連盟常任理事国という「世界の大国」になった日本が、その地位を自ら捨てて国際孤立の道を選び、勝てない対米戦争を始めて破れたのが、戦前の歴史である。戦後、1956年にやっと国連加盟を果たして国際社会復帰を果たした日本の歩みをたどり、当時の日本がいかに「国際社会において名誉ある地位を占めたい」と願っていたかを振り返る。果たして日本は、その後当時の誓い通りに世界の平和と開発の実現に向けて努力して来たかを検証する。検証作業の中から、これからの世界における日本の役割が見えて来ると考える。