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震災等復興活動

二度目の北海道胆振東部地震ボランティア活動

2018年12月14日
明治大学 震災等復興活動支援センター

早朝、作業開始直後の集積所の様子早朝、作業開始直後の集積所の様子

震災ごみも良く見ると身近なものばかり震災ごみも良く見ると身近なものばかり

夕刻、作業終了直後の集積所の様子。ボランティアにより分別され、震災ゴミは運搬されている。夕刻、作業終了直後の集積所の様子。ボランティアにより分別され、震災ゴミは運搬されている。

参加者に配布された名札ステッカー参加者に配布された名札ステッカー

 11月初旬に北海道胆振東部地震のボランティア活動を行った本学大学院生が,再び北海道勇払郡安平町を訪れ,復興支援活動を行いました。その活動の様子について寄稿がありましたのでご紹介いたします。
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 本年11月18日(日),私は北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた北海道勇払郡安平町で災害ボランティアに従事しました。実は,2週間前にも同町を訪れ,避難所の引越作業に取り組んだ経験があり,安平町災害ボランティアセンターの職員の方々も,自分のことを覚えてくださったことは非常に嬉しい出来事でした。今回も前回と同様に,道内在住者を中心として50名を超えるボランティア参加者が集まっていました。

 今回は,町役場の裏手にある太子公園の敷地内に集積された震災ゴミを分別し片づけるという作業を行いました。当日の朝,現地を訪れると,目の前には圧倒されてしまうほどのガレキや家電,そして震災ゴミが山のように積んであります。作業当日は天候に恵まれたものの,前日までの雨で地面はぬかるんでおり,震災ゴミから発せられる異臭にも苦労したことが特に印象に残っています。土地柄,農薬などが混ざって投機されており,化学薬品の匂いにまみれながら散乱するガラス片等に細心の注意を払って作業を進めました。また,震災ゴミの中にはアルバムや賞状といった思い出の品が紛れており,東日本大震災のボランティアに行った際に経験した同様の光景がフラッシュバックして来ました。早朝の時点ではかなり広範囲に散らばっていた震災ゴミも,夕方の作業終了時刻にはすべて分別され,ゴミ収集車で運搬されていきました。

 県外(道外)も含め,こうした多くの災害ボランティアの手によって,被災地の生活は支えられていることを,身をもって知ることができたことは,今後に向けた大きな学びとなりました。また,自分が被災者になった際に備えておかなければならない準備など,今後の人生にとっても大きな示唆を得ることができた災害ボランティアでした。今後も機会を捉えて,災害ボランティア等の機会に従事していきたいと考えています。

大学院グローバル・ガバナンス研究科
博士後期課程2年 髙木 超