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震災等復興活動

福島県南相馬市における学習支援活動について

2019年12月05日
明治大学 震災等復興活動支援センター

子供たちと交流しました。「外で遊ぼうよ」と声をかけてもらうことも。子供たちと交流しました。「外で遊ぼうよ」と声をかけてもらうことも。

子供たちの学習支援。その日にやるべきところを決めて、終わってから遊ぶようにしました。子供たちの学習支援。その日にやるべきところを決めて、終わってから遊ぶようにしました。

福島県南相馬市フリースペースでのボランティア活動に本学生が8/5~8/7にかけて参加しました。
活動に参加して感じたことについて寄稿がありましたので紹介します。
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今回初めてフリースペースに参加させていただきました。自分自身も東日本大震災の際に出身地である千葉県浦安市の親戚の家に行った際に新浦安駅など浦安市南部の埋立地の場所では液状化もひどく、それらを目の当たりにし、ショックを受けました。しかし、報道で東北地方、特に太平洋側の地域で津波などの影響により甚大な被害を受けていることを知り、心を痛めました。さらに原子力発電所の事故により、福島県をよく耳にすることが多くなりました。実際に現地はどうなっているのか興味を持つようになり、何らかの形で福島県に携わりたい、ぜひ一度行ってみたいと思っていて、今回参加させていただきました。
行きと帰りでは違う風景を見てみたいと思ったので、行きと帰りで交通手段を変えました。行きの高速バスでは、常磐自動車道を通ったのですが、千葉県、茨城県の区間では他の高速道路、自動車道を変わらない感じがしたのですが、福島県に入り少し走ると、片道一車線になり、放射線量の数値が表示された電光掲示板が出てきて変化を感じました。いざ南相馬市に入ると失礼ながら意外と復興しているという印象を受けました。付近にお店があり便利だと思いました。しかし実際にフリースペースの子供たちや地域の方々のお話を聞くと、震災以前よりも人が減ってしまったことや、今回使わせていただいた小高小学校のすぐそばにある高校は廃校になってしまったなど悲しい現実も見られました。帰りは原ノ町駅から福島駅までバス、福島駅から新幹線で帰りました。常磐線は浪江駅から富岡駅間が不通となっていて、そこで改めて復興はまだであると感じました。バスでは終着の福島駅付近は栄えていて人も多く、同じ福島県の中でも差を感じました。南相馬市などの沿岸の地域に人が戻り、活気が戻れば復興に近づくと思いました。OMSB(※)という避難指示が解除されて半年後にオープンしたカフェを訪れて、地域の方々が集まれる憩いの場の存在の重要さを知りました。フリースペースの子供たちは素直で元気いっぱいに遊んでいて、初対面の自分に心を開いてくれて嬉しかったです。南相馬市には近くに大学がないので大学生が少なく、子供たちに身近な存在でない大学生として接する大切さを今回の活動を通じて学びました。また、被災地に一度訪れて肌で感じることの大切さも知りました。やはり、テレビやニュースなどで見るよりも実際に現地の人の話を聞き、学ぶほうがより身近に感じられました。ぜひまた参加させていただきたいと思いました。

※Odaka Micro Stand Bar(通称:OMSB,オムスビ)は、南相馬市小高区の駅前のカフェ。2018年6月より店舗で営業開始。

                                                       農学部 1年 駒井 一斗